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紀ノ川の水位が低下~橋本、人命財産被害なし
大型で強い台風6号は、和歌山県・潮岬を通過し、東に去った7月20日午後、洪水が心配された同県橋本市の紀ノ川や、橋本川の水位も低下した。橋本市市民安全課は「今のところ人命、財産の被害は出ていない」と発表。流域住民は、ほっと胸をなでおろしている。
紀ノ川は19日午後、奈良県・大台ケ原の豪雨に伴う、大滝ダム放流により水位が上昇。同川に注ぐ橋本川が逆流した。橋本市は警戒2号体制で、職員約150人が待機。紀ノ川と、その支流の現場監視にあたった。また、同市学文路の大谷川の増水により、同市は紀陽団地の住民に「避難準備」を放送。12人が学文路小学校へ自主避難した。
水位が低下した20日午前5時半には、学文路小学校に自主避難していた12人が帰宅。同市も午前9時半、警戒体制1号(市民安全課12人)に縮小した。
しかし、紀ノ川は相変わらず濁流が、中洲の木々をなぎ倒しながら流れている。川原では、白鷺の群れが、いつもと違う川のすがたを、怖そうに眺めていた。
更新日:2011年7月20日 水曜日 15:25