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紀ノ川水位上昇、橋本川逆流~市が警戒体制
近畿地方に7月20日午前、最接近が予想される大型で強い台風6号…。和歌山県橋本市を流れる紀ノ川は、奈良県・大台ケ原の豪雨に伴う大滝ダム放流により、19日夜、水位が上昇し、同川に注ぐ橋本川が逆流している。橋本市は警戒2号体制をとり、消防職員ら約150人が待機。建設部職員は、紀ノ川と、その支流の現場監視にあたっている。同市は、今のところ堤防決壊や洪水の恐れはないが、今後、気象情報に注意するとともに、洪水や山崩れなどに警戒するよう呼びかけている。
同市によると、19日午後5時ごろ、大滝ダムの放水を知らせる警報が鳴り、放水量の増減はあるものの、以後、ダム放流が続いている。ただ、19日午後3時半のピーク時には毎秒1383トンだった水量は、午後7時半には同1000トンにまで抑制されているという。
しかし、同川に注ぐ橋本川の水位は、これをまたぐ国道24号・御殿橋の約1メートル付近まで上昇しているうえ、上流の松ヶ枝橋付近まで、紀ノ川の水が逆流しており、橋上から見守る市民は「橋本川が逆流するときはこわい」と、心配している。
一方、同市学文路の大谷川が増水、はんらんの恐れがでたため、同市は紀陽団地の住民に「避難準備」を放送。大事をとって12人が学文路小学校へ避難。推移を見守っている。
更新日:2011年7月19日 火曜日 22:01