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誠蓮、仏教画を思わせ~お盆には高野山へ

    美しく咲いた誠蓮とそのつぼみ
    美しく咲いた誠蓮とそのつぼみ
    美しく咲いた誠蓮とそのつぼみ
    国城山系の山々を背景にした蓮池
    蓮池は天然温泉「ゆの里」の東側にある
    蓮池は天然温泉「ゆの里」の東側にある

花はもちろん、葉も蓮台も蓮根(れんこん)も、すべて超1級品といわれる「誠蓮(まことはす)」が、和歌山県橋本市神野々の池で栽培されている。この、仏教絵画を思わせる蓮池には、カメラマンや一般市民が訪れ、炎天下で、じっと見とれている。
栽培しているのは、橋本市高野口町伏原の農業・森下弘康さん(68)。森下さんは5年前から、親戚の休耕田(約500平方メートル)を借り、〝東の谷〟から流れてくる水を引いて、誠蓮を育てている。
知人の紹介で、広島県福山市の「誠蓮普及会」(株式会社末広堂内)の専門家から、泊りがけで栽培を学び、帰郷したあとも、手紙による栽培手順の指導を受けてきた。
「誠蓮普及会」発行の冊子によると、誠蓮は1931年ごろ、福岡の佐藤誠さんが自分の蓮田で、ふつうの白か桃色とは違う花を発見し、以来30数年間、改良淘汰を重ねて、花は濃い紅色で140数弁を持ち、根は純白で粘り強く、美味な品種「誠蓮」(農林水産省名称登録第176号)を完成させた。
森下さんの蓮池は、一面、浮草でおおわれ、さらに緑の大葉がかぶさり、その至るところから茎が伸び、無数の花やつぼみ、蓮台をつけている。揚羽蝶が蜜をもとめて飛びまわっている。そして、風が立つと、蓮池はざわめきはじめ、風がやむと、うそのように静まり返っていた。
森下さんは、あくまでも趣味で栽培しているが、蓮の花は6月上旬から8月末までがシーズン。ふだんは市民から注文があり、盆前には高野山の寺院から注文が殺到するので、蓮のつぼみ、蓮台などを、地元の産直市場に出荷している。
森下さんの妻・美代子さん(68)は「日本では、飛鳥時代から、蓮のつぼみ、蓮台、巻き葉を、仏様に供えてきました。仏様へのほんとうのご馳走かと思います」と話していた。蓮池の場所は、天然温泉「ゆの里」の東約100メートルのところ。


更新日:2011年7月19日 火曜日 08:39

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