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市庁舎に〝緑のカーテン〟~橋本、ゴーヤで節電
「窓を葉陰にして、猛暑も涼しく…」と、和歌山県橋本市(木下善之市長)が、市役所庁舎(鉄筋3階建て)の窓際にゴーヤ(郷陽)を植え、7月11日現在、〝緑のカーテン〟の形を成してきた。東日本大震災・原発事故の後、とくに節電が叫ばれている季節だけに、職員はもちろん、市民も「これはいい」と目を細めている。同市が全庁的に〝ゴーヤ作戦〟に取り組んだのは初めて。
今年5月末、木下市長が「庁舎窓際をゴーヤで覆い、職員から率先して節電を」と号令。市環境衛生課は6月上旬から下旬にかけて、1階~3階のベランダか棚のあるすべての窓際(総延長約300メートル)に、計300個のプランターを置き、縦横3・6メートルのネット80枚を張り、計600株のゴーヤの苗を植えた。
その後、雨風の強い日もあったが、丹精込めて育て、今では葉がかなり生い茂り、強い日差しを遮っている。場所によっては、数輪の黄色い花が咲き、きゅうり型のゴーヤの実がぶら下がっている。
環境衛生課では、「市民に食べてもらえるような、いいゴーヤができたなら、市役所玄関に置いて、持ち帰ってもらうことになるかも知れない」と言い、「この調子で、緑のカーテンが分厚くなり、少しでも室温が下がってくれたら」と期待している。
更新日:2011年7月11日 月曜日 15:25