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玉川峡に若アユ1万匹放流~漁協、釣果期待OK
高野山麓の和歌山県橋本市、九度山町、高野町を流れる玉川峡(紀伊丹生川)で、7月5日朝、玉川漁業協同組合は、若アユ10000匹(200キロ)を放流した。上西進組合長は「この放流アユは、2週間で〝天然アユ〟に変わり、太公望に楽しんでもらえます」と言っている。
この日、県内水面連合会の紀ノ川市の養殖場から、若アユがトラック荷台の水槽に積まれて玉川峡に運ばれた。組合員は塩ノ瀬橋付近など計約30か所に体長18~20センチのアユの成魚をバケツに移し、川原に降りて放流した。
前日の雨で普段より約10センチ水かさが増え、流れも早かったが、若アユはぴちぴちとはねながら、上流へ泳いでいった。
同漁協は4月中旬以降、琵琶湖産、人工海産の稚アユ計約14万5000匹(1300キロ)を放流しているが、2度の大雨に見舞われ、アユのえさ(苔=こけ)も、放流した稚アユも、ほとんど流されてしまった。そこで、今回は、アユの成魚を放流することにした。
上西組合長は「昨夜も風雨がひどかったが、夏の雨は〝馬の背〟を分けるということわざ通り、山の向こうには、大雨が降ったが、こちら側は少なくて、放流することができた。これで釣果を期待してもらえる」と、胸をなでおろしていた。
入漁料は年券8400円、日券3150円。網入解禁(犬戻より下流)は8月21日(日)で入漁料は2500円より。入漁料はいずれも消費税(5パーセント)込み。友アユは次の所で置いている▽塩之瀬キャンプ場(0736・54・3540)▽葵茶屋(0736・54・2152)▽小林久純さん(0736・32・8168)。
南海高野線「橋本駅」から車で約30分、同「高野下駅」から徒歩約30分。問い合わせは玉川漁協組(0736・54・4640)。