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元「紀伊見荘」の売買決裂~市は8月に再公募

    買主を待つ元・国民宿舎「紀伊見壮」
    買主を待つ元・国民宿舎「紀伊見壮」
    買主を待つ元・国民宿舎「紀伊見壮」
    休館中の張り紙が寂しい元「紀伊見壮」入り口
    買主を待つ元・国民宿舎「紀伊見壮」
    買主を待つ元・国民宿舎「紀伊見壮」

和歌山県橋本市は、同市矢倉脇の元・市設民営国民宿舎「紀伊見荘」について、大阪の宿泊施設関係者と売却交渉を続けていたが、内金問題で決裂し、8月に改めて買主を公募することに決定した。近畿屈指の県立橋本体育館がありながら、宿泊施設不足から全国的な大会招致も難しい同市にとって、元「紀伊見荘」の行方は重要で、市民から成り行きが注目されている。
元「紀伊見荘」は、鉄筋コンクリート4階建て。大小宴会室、会議室、カラオケ室、コインランドリー、車イス用昇降機、障害者用トイレなどが整備された建物。観光客に好評を博していた温泉は、地盤の変化で湧出量、泉質不足となり、今は温泉法上、除外されている。また、付帯施設としてテニスコート、プールも設けられていた。
市商工観光課の話によると、同施設は2006年4月から、地元の人たちで作る社団法人・根古川振興協会が、指定管理者となり、運営してきた。2009年度は800万円、昨年度は1500万円の純益(単年度黒字)となったが、指定以前からの過去の度重なる増設や大改築などにより、累積赤字が大きくなり、昨年、市に対し「撤退」を表明していた。
これを受けて、同市も「民で出来るものは民で…」の行政方針を打ち出し、テニスコートやプールは、原状回復して地主に戻すなど解決。元「紀伊見荘」の土地建物について、昨年12月~今年1月、買主を公募した。これには2社が名乗り出たが、1社が辞退したため、残る1社(大阪に本拠のある宿泊施設関係者)と、売却金額2000万円で交渉を重ねていた。
ただ、敷地一部や簡易水道施設は地元の所有で、その占有料や使用料の問題で、交渉が長引いたが、4月末には、地元協力で解決した。しかし、契約時の内金200万円が最終期限の6月17日を過ぎても支払われないため、市は「不誠実」と指摘。宿泊施設関係者は同22日付で「国定公園内施設許認可の申請に遅滞が生じた」との理由を付けて、「辞退届け」を提出した。市は27日開かれた市議会・経済建設常任委員会で、その経緯を報告している。
同市は、次の売却金額については、改めて検討するが、あくまでも「宿舎事業の継続」を条件として、「広報はしもと」8月号で、再公募することにした。市商工観光課は「交渉が長引いた簡易水道や一部敷地の問題は、すでに地元協力で解決しているので、今度はスピーディーに売買交渉は進むと思う」と説明した。
市民からは「紀伊見荘は、これまで京阪神地方から多くの観光客、ハイキング客に愛されてきた。単に売却を急ぐのではなく、南海高野線・紀見峠駅を中心に貴重な観光拠点として、盛りたててほしい」との声が出ている。

更新日:2011年6月28日 火曜日 22:15

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