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かつらぎ美術展が開幕~絵画、書、写真…33点
郷土の素晴らしい作家たちの作品を集めた「かつらぎ美術展」が6月17日、和歌山県かつらぎ町のかつらぎ総合文化会館(展示ホール)で始まった。洋画8点、日本画4点、工芸6点、書道6点、写真6点、華道3点の計33点を出展。主催者(同町文化協会)は「よりよい文化を次世代に伝えるために、芸術性の高い作品を見てほしい」としている。
幹も根も葉も力強く活写した洋画「粉河寺の楠」(下村ツヤ子さん)、存在感のある深紅の花の日本画「薔薇」(松下京子さん)、衣に素肌が透けていて満面笑みの写真「海女」(松本隆央さん)、鉄道の旅心が伝わる写真「辺境を行く」=根室本線(北海道釧路)、予土線(高知県四万十川)、指宿枕崎線(鹿児島県開門岳)=溝上正哉さん=など、息を飲む作品が迫る。
また、小さな衝立に「がんばる」と小色紙を貼り、かわいく石に刻んだ「のぼとけ」(防野宗和さん)、騎士と魔術師の絵模様の「手織りタピストリー」(川嵜道子さん)、書で「一輪の椿にむかひ雨を聴く」「梅二月ひかりはかぜとともにあり」などの俳句をしたためた「夏椿」(岡村葵華さん)、会場に季節を入れた華「初夏」(東己美甫さん)など、素敵な作品ぞろい。
この美術展は、同町内在住で、県展入賞者ら現在活躍中の作家たちの作品を展示。1人でも多くの人たちが、その作品鑑賞により、芸術の素晴らしさを感じ、10月29日から3日間、同協会主催で開かれる「第40回かつらぎ町文化展」への出展に向けて、制作活動に励んでほしいとの願いが込められている。
かつらぎ美術展は6月19日までの3日間の午前9時~午後5時(最終日は午後4時)。入場は無料。
更新日:2011年6月17日 金曜日 13:49