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中将姫の里にアジサイ3分咲き~満開の所も
日本女性史の奈良時代のヒロイン・中将姫伝説で名高い、和歌山県橋本市恋野の「あじさいの里」で、アジサイが3分咲きになり、場所によっては満開の群れも見られるようになった。アジサイが満開の頃となる6月26日には、恒例の「あじさいまつり」、29日には「恋し野 中将姫伝説ツアー」が催される。辻本賢三区長は「今年は、近くに約200台収容の駐車場があり、ゆったりアジサイの美しさを堪能できます」と言っている。
中将姫旧跡保存委員会によると、恋野地区は、いろんな資料から、中将姫が隠棲した里であると推測。姫が氏寺の見える場所に観音様を祀った「中将が森」や、姫が三本松の根方で手を振れば、指先から五色の糸が出て、美しい布が織られたとされる「布経の松」など、楽しい名所、旧跡がある。
「あじさいの里」は、約20年前、地元の人たちの手で、農業用「本田池」周辺に整備され、毎年のようにアジサイを植栽。今ではその数、約3700本にのぼる。6月16日現在、アジサイは本格的に咲き出し、青をベースに紫、白、やや淡いピンクの花を開いている。
「あじさいまつり」は、地元の人たちにより、里の入り口付近で開かれ、「うまい」と評判の「中将姫米」(5キロ入り、2000円)や、社会福祉法人・橋本福祉会「夢あじさい」の利用者や職員が作ったパン、ソフトクリームなどを販売する。
また、「恋し野の里 中将姫伝説ツアー」(伊都・橋本げんきもん交流塾)は、午前10時、恋野地区公民館に集合。ここで同保存委員会の田中治委員長から、中将姫旧跡についての史跡説明を聞いた後、近くの「浮御堂」を見学。「中将が森」で昼食の後、「あじさいの里」で、満開のアジサイを見学。「布経の松」や「似賀尾池」を見て、同公民館に戻る計約3キロのコースを歩く。
参加費は1人500円。弁当持参.ただし、恋野の「夢あじさい」(パン太郎ベーカリー)でパン、サンドイッチ、飲み物購入はOK。雨天決行。各自判断で雨具準備。定員40人で、申し込み締め切りは6月22日。問い合わせは浅井徹代表(090・4277・8457)。