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図書館「写真発表の場」提供~高齢者ら大喜び
橋本市民大学・生き生き学園(和歌山県橋本市)の、写真クラブ員の作品を集めた「写真展」が、同市東家の橋本市民会館内の橋本市図書館2階で開かれている。同クラブ員は60~80代の高齢者ばかりで、「作品発表の場」ができたのは初めて。会員らは「市民の皆さんに見てもらえるので、生活に張りができ、励みになる」と、喜んでいる。
この写真クラブ員は、現在、生き生き学園の在校生と卒業生35人で構成。これまでは、市民大学の入学式や学芸会の会場で、作品発表してきた。今回の展示場所は、同図書館の2階の廊下脇で、A4判大のカラー写真作品12枚を、階段上の手すりに掲示。
透明感のある山と空に気球があがる「夜明けの空中散歩」(樋垣和子さん)や、紅葉の木に日差しがまぶしい「陽光」(中本義則さん)、町家に人影が見える「シルエット」(畑下美江さん)など、いずれも個性的な作品ばかり。ちょうど廊下脇に長椅子があり、市民らは読書の合間をみて、楽しそうに眺めている。
同学園の卒業生で、写真クラブ副会長の中本義則さん(69)の話によると、同図書館では5月15日に第1回展を開催。今回が2回目で、6月には3回目を開く予定。この図書館は、もともと入っていた東隣の橋本市教育文化会館が、耐震化・改装工事のため、市民会館に移って臨時オープンしているが、完成予定の7月には、元の教育文化会館5階に戻ることになる。同クラブの写真展は、新装オープンる同図書館での展示場所が決まり次第、改めて開かれることになる。
同図書館・副館長の山本恵子さんは、「写真クラブの会員さんから『ここで展示してもらえたので、写真撮影にも、張り合いが出てきました』と喜んでくれます」と説明。写真指導も務めている中本さんは、「私たちは、写真コンテストで入賞することを目的にするのではなく、自分自身の気持ちを映像に表して、人々に伝えることを目指しています。発表の機会を与えていただき、全員、感謝しています」と喜んでいる。