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匿名で本寄贈37回~山口から橋本駅の図書館

    「ゆかいな図書館に」とゆうメールで届いたばかりの本
    「ゆかいな図書館に」とゆうメールで届いたばかりの本
    「ゆかいな図書館に」とゆうメールで届いたばかりの本
    図書を寄贈してくれた人の匿名の封筒をアルバムに保存している阪口さん
    匿名の人から贈られた本を棚に置く阪口さん
    匿名の人から贈られた本を棚に置く阪口さん

本の持ち出しや返却が自由な、和歌山県橋本市のJR橋本駅にある「ゆかいな図書館」で、ぜひ利用してほしいと、5月16日、山口県から匿名(とくめい)の郵便物で、2冊の本が、図書館世話人の阪口繁昭さん(82)方に送られてきた。同じ筆跡の同じ匿名郵便は、昨年10月から37回目にのぼり、阪口さんは「このような善意の寄贈のおかげで、図書館が運営できています。匿名なので、礼状が出せませんが、誠にありがとうございます」と、感謝している。
「ゆかいな図書館」は、1998年9月、同駅の待合室を改造してオープンした。それまで、非行の温床となっていた待合室を、橋本市教委が「図書館に」と発案。非行防止運動や駅前清掃奉仕に働いていた阪口さんが、JR側に懇願して、全国でも珍しい「駅の民営図書館」が実現した。館内に係員の姿はなく、本の持ち帰り、返却は全く自由なため、本はどんどん減っていくが、全国の人々が寄贈してくれた「不要本」で補充してきた。
今年3月1日には、駅のバリアフリー化工事が完了し、図書館は駅ホーム脇から、改札口外側の通路わきに移設・新装オープンした。窓明かりのある約8畳の広さで、6人がゆったり座れる座席もある。小説や詩など、主に文庫本、単行本約1500冊を本棚に並べ、今は、乗降客以外でも利用できるようになった。
匿名の「善意の主」から届いた「ゆうメール」の封筒は、阪口さんが、アルバムに張って大切に保存。それによると、郵便の消印は昨年10月26日付けの「宇部」(山口県宇部市)から5月16日付けの「小郡」(同県小郡市)まで、宇部、小郡の2つで、届いた封筒は37袋、切手は1封筒あたり平均340円、本は1封筒に2冊入っていた。いずれも、水性ペンで書いた丁寧な文字で、「とくめい」としていた。
今回届いたのは「世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え」(エックハルト・トール著、あさりみちこ訳)と「人生を変えるDNAアクティベーション」(ロバート・V・ジェラルド著、雨宮美智子訳)で、阪口さんは「読んで人生のためになる本が多く、すべて新しく購入した本のようです。どうして山口県の人が、ゆかいな図書館のことを、知っておられるのか? このネット新聞で知られたのかもわからないので、心からお礼を述べておいてほしい」と強調した。現在、図書の在庫数は約1500冊。全国の「善意の不要本」で補充しているが、「図書が底をついたら大変と、いつも心配しています」と言っている。

更新日:2011年5月16日 月曜日 16:14

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