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「一滴の水」テーマ水彩画20点~堀江さん個展
「一滴の水」をテーマに制作を続けている和歌山県橋本市隅田町垂井、画家・堀江壽碩(じゅせき=本名・頴市)さん(76)が、日本名水100選の水が湧き出す北海道京極町の羊蹄山(ようていざん)周辺などを描いた水彩画の個展を、5月19日(木)~同24日(火)、大阪市中央区道頓堀1の10の7、「ギャラリー香」1階で開く。堀江さんは「作品から命の根源の水を感じてもらえたら」と言っている。
堀江さんは少年時代、文芸・同人誌に「人は水滴として生まれ大海(社会)に出る」という随筆を寄稿して以来、水を命の根源ととらえ、1989年から「一滴の水」を主題に東京、大阪、和歌山で個展を開催。今回で16回目となる。
展示作品は、羊蹄山の伏流水が湧き出す「ふきだし公園」周辺の水辺や牡丹、バラなど19点と、郷土の果柄(かへい)に5つの実がなった烏瓜(からすうり)の計20点を出展。風景も花も、奥深い、瑞瑞しさを漂わせている。
堀江さんは8年前、羊蹄山の雪が解けて地下水となり、平野部で泉になる世界に魅了され、山麓にアトリエを構築。隔月に郷土とアトリエを行き来し、制作活動を続けている。「私はデッサンを大切にし、対象を細かく描写してきました。すると、対象が自然によく見えてきて、楽しくなりました」と、最近の心境を語っている。
ギャラリーの場所は、なんば・松竹座前。開館時間は午前11時~午後7時(最終日は同4時半)。入場は無料。問い合わせは堀江さん(電話・ファックス=0736・34・2209)。
更新日:2011年5月6日 金曜日 16:31