ニュース & 話題
絵画26点が患者の心癒す、橋本市民病院
和歌山県橋本市小峰台の橋本市民病院に、橋本絵画同好会の会員が描いた日本画や洋画が飾られ、患者や見舞い客の心を癒している。絵画同好会の元会長・面矢元子さんは「病は気から、といいますので、絵に接することで、少しでも、元気になってほしい」と言っている。
同病院によると2004年12月、橋本市東家の旧・国保橋本市民病院を閉鎖、小峰台に橋本市民病院として新築移転した際、橋本・伊都地方のプロ・アマ画家でつくる絵画同好会に、「院内に飾りたいので」と出品協力を頼んだ。同会は「患者さんの癒しになるなら」と快諾。絵画同好会は、さっそく15点を出品し、病院内の廊下に掲げた。しかし、作品は抽象画など、いわゆる〝芸術作品〟が多く、「かえって患者を不安にさせるのでは」などの意見も出た。そこで、次回からは、明るい風景画や、明るい花の絵画にしぼり出品してきたという。
作品は2年に1度、掲け替えているが、今回は、過去最高の計26点を出品。深紅の命の存在感が見える「バラ」(面矢元子さん)や、大輪をクローズアップした「牡丹」(鈴木源二さん)、舟や網、トタンなどさりげなく描いた「漁村の一隅」(中山敏和さん)など、いずれも人々の心に、ポエムを呼び起こす作品ぞろい。面矢さんは「皆さん、回復を祈り、描いています。これからも、患者さんに喜ばれる作品を制作します」と話していた。
更新日:2011年4月19日 火曜日 21:40