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澤村・元校長の遺作展、3月末まで高野口小

    澤村・元校長がユーモラスに描いた「鴨とり権兵衛」の絵
    澤村・元校長がユーモラスに描いた「鴨とり権兵衛」の絵
    澤村・元校長がユーモラスに描いた「鴨とり権兵衛」の絵
    澤村・元校長の遺作展(高野口小学校で)

《ユーモラス「鴨とり権兵衛」3部作、澤村源信・元高野口小校長の遺作展》
和歌山県橋本市高野口町の市立高野口小学校の元校長、故・澤村源信さん(1919~1998年)の遺作展が、同小学校の多目的教室で開かれている。3月31日まで。入場無料。鑑賞した同小学校の児童289人は、「とても愉快な絵」「ものすごく大きな絵」と大喜び。澤村・元校長にゆかりある市民も次々と訪れている。
展示されているのは油絵で、120号の大作から2号の小品まで計18点。とくに「鴨とり権兵衛」3部作(120~100号)が、「ユーモラスで素晴らしい」と評判とか。その第1作は「空の鴨の一団を見上げる権兵衛」、第2作は「鴨の一団を捕らえたものの、一団に宙吊りにされる権兵衛」、第3作は「鴨の一団が雲となり、雲が権兵衛をさらっていく姿」で、子どもたちにはたまらない空想の世界が、リアルに描かれている。うち、第2作は、澤村・元校長が自分の出身地であり、教壇に立ったこともある橋本市立恋野小学校に寄贈、今も飾られているという。
このほか、赤ちゃんの「昼寝」(100号)という作品は、裸の赤ちゃんの仰向き、横向き、うつむきの昼寝姿を、ふっくらとした感覚で、一枚の絵に仕上げているし、「人形の夢」「風の子」「白梅」「紅梅」も、深く心に残る出来栄え。出山憲男校長は「休憩時間に子どもたちに自由に見てもらったら、『すごい』と驚いていましたよ」とにこにこ顔。澤村・元校長の二女で、橋本市古佐田に住む小嶋彩子さんは、「父は昔の和歌山師範(現・和歌山教育大学)を卒業。橋本市内の小、中学校で絵画や数学を教えていました。絵がとても好きで、定年を待たず1年くらい前に依願退職。その後は、自宅アトリエで、せっせと絵を描いていました」と述懐している。
高野口小学校は1937年に築造された国内最大級の木造現役校舎。NHKの朝のドラマのロケーションにも使われた、昭和の学校を代表する木造建築。数年前、老朽化のため「保存修理か」「解体建設か」と論議を呼んだが、「保存修理」を希望する意見が圧倒的に強く、2月末に耐震工事とともに保存修理工事を終えたばかり。小嶋さんは、この遺作展の後、「鴨とり権兵衛」の第1作、第3作と「昼寝」の計3作品を、同小学校に寄贈することが決まっている。

更新日:2011年3月28日 月曜日 16:59

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