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国民宿舎「紀伊見荘」3月末廃止決定
《国民宿舎「紀伊見荘」の「指定管理者条例」廃止、市議会で可決。4月以降の運営、大阪府の業者と売買交渉中、近く決着?》
和歌山県橋本市議会は24日開いた市議会本会議で、同市矢倉脇の市設民営・国民宿舎「紀伊見荘」の国民宿舎設置及び管理条例の廃止案を可決した。同施設は約40年前にオープンし、2006年4月から地元住民でつくる協会が運営。3月末でその歴史に幕を閉じる。同市は「今後は、民間活力による施設の有効活用と、宿泊業の継承を行うため、条例の廃止を行った」としている。
一方、同市は条例廃止と併行して、現在、大阪府内の宿泊施設関係業者と売却に向けて交渉中で、近日中に結論が出そう。
仮に、売買交渉が成立しなかった場合、施設は「空き家」同然になるが、東北関東大震災の被災者受け入れ問題が叫ばれているときだけに、「被災者の救済に使ってもいいのでは」という声も上がっている。
施設は、鉄筋コンクリート4階建てで、収容人数は24室・122人。元「温泉」の大浴場や大・小宴会室、大・小会議室、コインランドリー、カラオケ室があり、車イス用昇降機や障害者用トイレも整えている。
更新日:2011年3月24日 木曜日 18:15