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「乳がん予防大作戦」橋本市が早期受診を啓発
「乳がんは早期発見が一番大切」と、和歌山県橋本市は、玄関ロビーに「乳がん予防大作戦~検診受付中~」と大書した看板を設置し、市民に100パーセント検診を呼びかけている。これは国の「女性特有のがん検診事業」の一環で、2009年4月から実施している。今年度分は、橋本市に住民登録している41歳、46歳、51歳、56歳、61歳の女性が、今月末までに、指定病院(紀和病院・健康管理センター、県立医大紀北分院、橋本市民病院、五條病院)に行くと、無料で受診できる。11月ごろには、橋本市の集団検診が行われる予定。
同市健康福祉部健康課の話では、今年度分については、市民約2500人に案内状と検診手帳、無料クーポン券を郵送した。うち24パーセントの女性が受診しているという。新年度(今年4月~来年3月末)については、30歳以上の女性は、橋本市民病院か紀和クリニックで受診できる。受診券が必要で、自己負担は1000円。また、40歳以上の女性は、橋本市の集団検診を受けられる。受診券は不要だが、自己負担は500円。市はその詳細について「広報はしもと」3月号に掲載している。
一方、市はJA、橋本商工会議所などとタイアップ。昨年7~11月の間、12回にわたって、医師による「乳がん講演会」を開いてきた。市の健康講座で学んだ人たちでつくる「健康づくりボランティア」(38人)も、健康教室の開催に協力。スーパーマーケットなど10か所でティッシュペーパーを配って、受診の大切さをアピールした。健康課は「女性は一生のうち、16人に1人が乳がんを発症すると言われる。しかし、乳がんは早期に発見できれば、ごく簡単な手術で済む場合も多く、死亡率もきわめて少なくなる」と早期受診を勧めている。