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歌あり邦楽あり♪橋本市制10周年~発展へスクラム
和歌山県橋本市の「新・橋本市制10周年記念式典」が、1月月31日、同市民会館で開かれ、平木哲朗(ひらき・てつろう)市長や仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事、市民約700人が参集する中、市内の小中学・高校生や同市出身の歌手や邦楽家らが祭典を盛り上げ、市発展への貢献を誓った。
この日、壇上には平木市長と来賓の仁坂知事、衆参両院議員、市選出の県議らそうそうたる面々が勢ぞろい。会場も市発展の貢献者が参集、満席の状態。
先ず一部は、橋本市出身のシンガーソングライター・ウインズ平阪さんのリードで国歌斉唱。紀見東、紀見北両中学校の音楽部と橋本市民大学いきいき学園の42期生らが市歌を斉唱。城山、高野口両小学校の児童が「市民憲章」を朗読した。
主催者挨拶に立った平木市長は「この10年間、京奈和自動車道の延伸や国道371号バイパス開通、企業誘致など懸命に推進。ただ、合併当時約7万人だった人口が、毎年約500人前後減少し、今は約6万5000人。雇用や結婚を含め、住みたい、住んでよかったと思えるまちづくりを進めたい」と言明。
仁坂知事は来賓祝辞で、「京奈和自動車道は今年度中に和歌山に繋がるし、奈良側も一部を残して開通することに。橋本は関西軸の中心で、すでに多くの有力企業が進出。将来も企業用地を整備、企業誘致を促進する。次の10年間で大橋本に」と激励。衆参両院議員、郷土選出の県議3人も、祝辞を述べた後、「共に活動する」「助力する」などの言葉で結び、貢献を誓っていた。
タイトル「私たちのメッセージ」では、紀見小の梶本妃茉莉(かじもと・ひまり)さん、恋野小の花谷百合菜(はなたに・ゆりな)さん、西部小の中川涼太(なかがわ・りょうた)さん、三石小の高野賢人(たかの・けんと)さん、橋本小新谷敦哉(しんたに・あつや)さん、応其小の浦口結心(うらぐち・ゆみ)さん、清水小の藤井秀仁(ふじい・よしと)さんの7人が、各自の希望を発表。
「EM菌をつくり、水を綺麗にしている。空き缶を集め、それを車椅子に替えて寄贈している。エコの取り組みを進めたい」「サマーボールで美味しいものを食べ花火を見た。笑顔で住みやすいまちをつくりたい」「建築家になり、自然を大切にしながら、帽子の形をした家をつくりたい」「日本一、外国人にやさしい橋本にしたい」などと、各自の希望を堂々と述べ、会場をどよめかせていた。
第2部は、橋本市出身の尺八奏者・辻本好美(つじもと・よしみ)さんとピアニスト・砂川彩乃(すながわ・あやの)さんによる新進気鋭ユニット「AJIGUL」が、わが国の名高い「コキリコ節」など3曲を演奏。さらに全国高校総合文化祭・日本音楽部門で日本一(文部科学大臣賞)に輝いた実力校の県立橋本高校・邦楽部とともに「ふるさと」を饗宴。会場を日本情緒に浸らせた。
次ぎに橋本市出身のシンガーソングライター浦部陽介(うらべ・ようすけ)さん、岡本愛美(おかもと・えみ)さんが、2人で作詞作曲した「YUMENOKIはしもと」を披露。
最後に橋本中や高野口中などの音楽部、吹奏楽部が、紀の国わかやま国体わかやま大会のテーマソング「明日へと」を演奏、これを作詞作曲したウインズ平阪さんと、同郷の浦部陽介さんが熱唱し、橋本高校新体操・バトン部が踊ると、会場は全員手をかざし、一緒に口ずさんだ。
和歌山の、そして橋本の、山河あり、いい人在りの故郷を、とことん歌い続けるウインズ平阪さんは、終始「皆さんとともに、かけがえのない、わたしたちのまちを盛り上げましょう」と訴え、大きな拍手が起きていた。
写真(上)はウインズ平阪さんの歌と生徒たちの楽器演奏、新体操・バトンで盛り上がった橋本市制10周年記念式典。写真(中)はメッセージを発表する梶本妃茉莉さん。写真(下)は橋本高校生の筝曲と辻本さんの尺八、砂川さんのピアノの饗宴。