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高野山「青葉娘」お披露目~15日山車から散華
世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の開祖・弘法大師・空海の降誕会(ごうたんえ)「青葉まつり」(6月15日)を控えて、祭典を古式豊かに飾る4人の「青葉娘」が決まり、6月8日、高野山真言宗総本山・金剛峯寺の壇上伽藍でお披露目された。 青葉娘たちは、「今年の青葉まつりは、高野山開創1200年にあたるので、うれしいし、頑張りたい」と誓っていた。
青葉娘に決まったのは、高野町高野山在住の金剛峯寺職員の石元里奈(いしもと・りな)さん(23)と福森彩永(ふくもり・あやな)さん(24)、高野町役場職員の福本肇子(ふくもと・はつこ)さん(29)、橋本市高野口町在住の紀陽銀行員の花岡里奈(はなおか・りな)さん(25)。
青葉まつりは15日(月)午前9時から、高野山・大師教会大講堂で法要が営まれた後、正午から高野山・一の橋〜金剛峯寺間の約1・5キロの目抜き通りで、「花御堂渡御」「稚児行列」「大師音頭」など約1500人の行列が練り歩く。
青葉娘4人は「花御堂渡御(はなみどうとぎょ)」に登場し、金色の烏帽子(えぼし)に白衣、赤袴(あかばかま)の千早装束(ちはやしょうぞく)姿で、山車(だし)の上から花びらをあしらった絵札(えふだ)をまく散華(さんげ)を行い、沿道の人々の幸せを祈る。
青葉娘4人は6月8日、高野山のマスコットキャラクター「こうやくん」を先頭に、壇上伽藍(だんじようがらん)の鏡池の太鼓橋を渡り、朱塗りの中門前に登場。報道陣が写真撮影を始めると、付近にいた参拝・観光客も、「かわいい」と言って集まり、スマホやカメラを向けていた。
福森さんは、高野山開創1200年の青葉まつりを寿(ことほ)ぎながら、「とくに稚児大師(ちごだいし)に注目してほしいです」と話した。弘法大師の幼名は眞魚(まお)で、大師は生まれながらに合掌、12歳で三界の大導師を志したと言われている。
なお6月14日(火)には、青葉まつり〝前夜祭〟が行われ、商工会青年部による「奉燈行列」などが繰り広げられる。
「青葉まつり」は少雨決行。観覧無料。問い合わせは高野山奉讃会(電話=0736・56・2011)か高野山観光協会(電話=0736・56・2616)へ。
写真はいすれも「青葉娘」に決まった(向かって左から)石元さん、福森さん、花岡さん、福本さん=高野山の壇上伽藍の根本大塔や中門前で。