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今は幻〝桜の遊園地〟写真に残す〜濱口進さん50枚

和歌山県橋本市の橋本川河口付近にあった〝郷土の遊園地〟が、JR・南海橋本駅前の中心市街地開発事業で姿を消したが、同市東家の橋本写真クラブ会長・濱口進(はまぐち・すすむ)さん(76)は、過去18年間の同遊園地の風景を撮影。現場を眺めた濱口さんは「この周辺の人々にとって、貴重な思い出の場所です。写真に残せてよかった」と、胸をなでおろしている。
この〝郷土の遊園地〟は、紀の川にそそぐ橋本川河口左岸にあった。数本の桜の古木に取り囲まれ、中央には回転遊具、端の方には鉄棒やシーソなどの遊具、ベンチが設けられていた。今は遊具も桜も除去され、すべて埋め立てられている。
濱口さんは、営林署に勤務していた45歳の頃からカメラを持ち歩くようになり、主に橋本・伊都地方の自然や風景、街並みなどを撮影。とくに約10年前には、この〝郷土の遊園地〟が「中心市街地開発事業でなくなる」と耳にしたので、これまで以上に、四季折々の遊園地の姿に照準を合わせて撮影してきた。
その作品は、回転遊具で遊ぶ家族連れや、誰もいないベンチに散り敷く桜の花びら、子供たちがはしゃぎまわる表情など様々で、その記録写真は約50枚にのぼる。
カメラは、今やデジカメ時代だが、濱口さんはモノクロフィルムが好き。毎年36枚撮りを70本も使う。濱口さんは〝郷土の遊園地〟などの写真を毎年3枚程度、知り合いの居酒屋さんの壁に掲示。店の客たちは「子供の時、よう遊んだわ」「桜の頃、よう花見酒したなあ」などと、大喜びだった。
濱口さんは「これまで橋本川は大洪水もあったので、堤防強化やまちの開発事業は仕方ありません」としながらも、「郷土の遊園地が消えるのはやはり寂しい」ともらし、それでも「今は携帯・スマホで写真撮影は簡単にできます。それぞれ懐かしい場所は沢山あると思うので、ぜひ、写真に残してほしいですね」と話していた。
写真(上)は男女2人が見上げる橋本川河口左岸にあった郷土の遊園地の満開の桜。
写真(中)は郷土り遊園地で遊ぶ子どもたち。写真(下)は遊園地のシーソに散り敷く桜の花びら=いずれも橋本写真クラブの濱口進会長・撮影。

更新日:2016年5月3日 火曜日 00:00

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