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天神俳句を掲示~学文路天満宮~今年も投句してね

〝学問の神様〟で名高い菅原道真公を祀る和歌山県橋本市南馬場821の学文路(かむろ)天満宮=菅野一三(すがの・いつぞう)宮司=に、参拝者の「平成二十七年元旦 天神俳句」(額入り)が掲げられた。これは昨年1年間、同天満宮の投句箱に納められた俳句の中から選ばれた秀句で、選者の岩橋哲也(いわはし・てつや)さんは「入試の合格祈願など、天満宮での思いが溢れています」と評している。
同神社は天治元年(1124)の御勧請。道真公は〝学問の神〟〝和歌の神〟〝書道の神〟として尊崇され、とくに受験シーズンには、近畿各地から合格祈願の家族連れが訪れる。
この天神俳句は郷土の俳人・岩橋さんが平成7年(1995)、竹筒で投句箱(高さ約50センチ、直径約12センチ)を制作・掲示して投句を呼び掛け、毎年、秀作を選んで1年間、掲示している。
今年、掲示された皆さんの「天神俳句」は、
七十路(ななそじ)の夢叶へたき初詣(松尾忠子)
合格を一途に願ふ絵馬の文字(柴田佐和子)
幾度も口に出てくる寒さかな(松尾忠子)
午年(うまどし)が三人揃ひ屠蘇祝ふ(松岡文代)
合格の喜び連れて初詣(池内照美)
柿すだれ山一村を甘くする(本田文子)
百歳を生きる母居て初詣(森田美智子)
狛犬に触れて祈るや初詣(本田文子)
五月晴れ願ひ叶ひて礼参り(森田美智子)
の9句で、最後に撰者吟として
柏手(かしわで)の音高らかに初天神
という1句を紹介している。
岩橋さんは「今年も、見たまま、聞いたまま、感じたままを五七五に詠んでください」と、投句をすすめ、菅野宮司も「厳しい受験シーズン、合格祈願や四季折々の風景など、滅多にない天満宮での気持ちを詠ってほしい」と話していた。
写真(上)は平成27年の「天神俳句」を披露する岩橋さん=学文路天満宮で。写真(中)は学文路天満宮の境内にある「撫で牛」の石像=願い事を叶えてくれるという。写真(下)は掲示された平成27年元旦の「天神俳句」と竹製の投句箱。


更新日:2015年1月3日 土曜日 00:00

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