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クス球作り施設に贈る~脳梗塞も回復87歳

    クス球を作る増田さん(右)と、それを見守る妻の千代子さん
    クス球を作る増田さん(右)と、それを見守る妻の千代子さん
    クス球を作る増田さん(右)と、それを見守る妻の千代子さん
    特別養護老人ホーム「ひかり苑」に贈られたクス球
    増田さん手作りの色紙クス球
    増田さん手作りの色紙クス球

2年前に脳梗塞(こうそく)で倒れた和歌山県橋本市境原の増田寿郎さん(87)は、1年前から自発的に色紙でクス球を作るリハビリ(機能回復訓練)に取り組み、元気を回復している。手作りクス球は、市内の福祉施設や幼稚園にプレゼントして、お年寄りや子どもたちは大喜び。増田さんは「最近はこれが生き甲斐で、健康長寿の秘訣です」と明るく話した。
増田さんは2009年4月の朝、ベッドから起きようとしたが、左足に力が入らないうえ、いきなり目の前が真っ暗になった。「もうだめだ」と落胆した後、ぼんやりと視力が回復したが、左足がしびれたままだ。すぐに近くの橋本市民病院で診察の結果、脳梗塞が原因とわかり、即入院。治療を施してもらったうえ、約1か月後に退院した。
増田さんは、元・南海電鉄の車掌。定年退職後は、県や市の「老人スポーツ大会」に、陸上競技の男子50メートルに出場。市の大会では再々優勝し、70代で県大会で1度、優勝している。また、1955年に普通自動車の運転免許証を取得したが、これまで無事故・無違反で、86年には県警本部長・県交通安全協会長から「金賞」を受賞している。
それだけ、運動神経も体力もある増田さんだが、退院後も、左足に踏ん張る力が弱い。左手の指が硬直して動きにくい。そんな時、昔、孫娘にクス球の作り方を教えたことを思い出し、「あぁ、あれでリハビリを…」と決意した。
昨年4月、早速、45枚(色)の色紙を購入し、色紙2枚でオシロイバナ状の形に作り、その一つ一つを丸く組み合わせて、色鮮やかなクス球を作った。自宅で連日、朝と昼間、2時間ずつ、こつこつと作業を続けた。これまで作ったクス球は約300個。いずれも地元の特別養護老人ホーム「ひかり苑」や、境原幼稚園、近所の人たちにプレゼントしてきた。ひかり苑では、誕生日を迎えたお年寄りにプレゼントしたり、施設に飾ったりして喜ばれている。
増田さんは「皆さん、『クス球が欲しい』と言ってくれるので、気力がわきます。単なるクス球作りですが、色紙の色合わせを工夫するので、それなりに頭を使うし、折り紙をするには、微妙に力を加減しながら指を使います。皆さんに喜んでもらえるうえ、健康をいただけるのは、とても幸せです」と語り。妻の千代子さん(86)も「ここは自然豊かで、空気もいいし、主人は表をあけて、クス球作りに夢中です」と、にっこり話した。

更新日:2011年5月31日 火曜日 16:19

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