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可愛いお多福のご飯配り演技などに爆笑♡丹生都比売神社(かつらぎ町)の「天野の御田祭」♪
高野山の守護神として名高い、和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=で、平安時代から伝わる「天野の御田祭(おんだまつり)」が開かれ、大勢の参拝・観光客の心を潤した。
舞台は朱塗りの楼門に敷かれたゴザの上で1月19日(日)、天野の御田祭保存会の人たちが「狂言形式」で出演。先ず農夫の面や烏帽子(えぼし)をつけた田人(たびと)が鍬(くわ)をかつぎ、牛飼(うしかい)が鋤(すき)をかついで現れ、田植えや稲刈りなどを演じ、「一粒万倍(ひとつぶまんばい)」と叫んで豊年万作を祈った。
この後、可愛いお多福面にモンペ姿の「田ヅ女(たずめ)」が登場。モンペを引っ張りあげ、腰を振り振りしながら、門外の観客にご飯を配る演技を繰りひろげると、波のように爆笑、拍手が起きていた。
この御田祭は平安時代、2人の巫女(みこ)による「深夜の田植え儀式」が起源で、鎌倉時代に申楽(さるがく)が加わり、室町時代には狂言形式になって伝承。昭和56年(1981)には、和歌山県「無形民俗文化財」に指定されている。
写真はご飯を愉快に配るお多福面の「田ヅ女(たずめ)」。
更新日:2025年1月23日 木曜日 15:08