特集

猫も犬も大の「やきもち焼き」です

橋本市の喫茶店で
お姫様「きのう、ちょっと油断したら、開いた裏口から、どこかの猫が侵入していましてね。こらっ、て、怒ったら、のそり、のそりと、ふてぶてしい顔で、出て行きました。それはもう、威風堂々たるものです」
発信機「ああ、あの、でっぷり肥えた、親分風の猫ですね。ここには、ちゃんと、ここを棲家(すみか)にしている、元・野良猫かいるのにね。そういえば、よそから、毎日のように我がもの顔にやってくる」
野武士「たしかにね。しかし、うちの猫とか、よその猫とか、それはさておき、猫はかわいいもんよ。うちにも、昔は犬が一匹、今は、猫が一匹いましてね。それでも、猫という奴は、ちよっとおいでと呼んでも、ちょいと、こっちを振り向くだけで、ぷいっと行ってしまう。そのくせ、こちらが呼んでもいないのに、きげん次第で、自分から、私の膝(ひざ)に乗って、ま~るくなって寝ている。実に身勝手な性分やね、猫というやつは。その点、犬は、呼んでもいないのに、さかんに尻尾を振る。ほっとくと、かまってくれと、足、いや、手で、ひょいひょいと、こちらをあやす。ま、かわいいもんです」
発信機「ほんとに、そうですね。私は、子どもの頃には、犬にも猫にも、噛まれなかったけど、この歳になると、噛まれるんですよ。いやな人間になってしもたんやろね」
野武士「そんなことではないよ。この私だって、犬に手を噛まれた。それも、手塩にかけて育てた飼い犬にね。よその犬とけんかして、相手が腹を見せて、仰向けになって、降参しているのに、うちの犬がかかっていくので、こらっ、といって離しにいったら、手をがぶり。ちょうど、ゴルフの日でね。手当てして、ぎりぎり間に合った。包帯巻して、手袋して打ったら、ボールはまっすぐには飛びません。仲間は『そんなときは、無理せんと、家でいたらよろしいやろ』という。私は、『何言うてんねん、約束守るんが1番や』と、きっちり格好つけましたがな」
発信機「それは、それは、律儀で、結構ですね」
野武士「それにしても、猫も犬も、やきもち焼きやねえ」
お姫様「そうそう。よう焼きはります」
発信機「ほんまですか」
野武士「そうよ。私がね、孫を膝の上であやしてたら、普段は来ない猫でも、必ずといっていいほど、『わたしも、遊んでよ』ってな、ひとなつっこい顔して、髭もピーンとはねあげて、すりよってきますよ」
お姫様「そうそう。発信機さん、そうなのよ、ほほほほほ」
発信機「動物って、面白いですね。嫉妬、恋愛って、なんですかねえ。そんなら、人間も、好きな娘(こ)がいるとき、その娘の前で、好きでもない、別の娘を横に置いたら、やきもち焼いてくれて、恋愛に発展するのですかね」
野武士「はっはっは、そういうことになるかもね」
お姫様「それは違いますよ。絶対に、人は、違うと思うわ」
発信機「そうですか。これは、恋愛というより、『恋愛詐欺』でしようね。そういえば、大学入試で『携帯電話によるカンニング事件』が起きました。やっぱり、大学に入るにも、恋人を射止めるにも、ストレートでないと、あきませんな」
野武士「そうよ。子どもから学校、学校から社会人に…。その際、知識のテスト、テストだけで、人を判別する。これはいけないねえ」
発信機「そうです。ペーパーテストで一流大学を出た人が、ペーパーテストで高級官僚になり、その中から政治家も生まれる。いい頭を自分のためだけに使って、国家、国民のために使わないから、最近はもう、無茶苦茶です。このままではニッポン沈没ですよ」
野武士「むかし、偉い起業家が『学歴無用論』を唱えた。その企業の入社試験で、大学生は通ったが、高校生は落ちた。『言うてることと、やってることが違う』との批判に、起業家は『学歴は無用とは言ったが、学力無用とは言っていない』と答えたという。やっぱり、学歴はいらんが、学力は必要だと思うね」
発信機「その学力を、いいほうに使っていただければ、それはいいのですが…。人としての心根の部分ですよね。これさえしっかりしていれば、企業も、まちも、国も、みんな良くなると思うんですがねえ」
お姫様「そうですよ」
野武士「しかし、時代は変わったねえ。今はコンピューター、パソコンの時代。私には、ついていけんよ。私は、今でも、本も新聞も、『紙』で読むもんやと、信じている。ところが、ネット時代。あんたが、ネット新聞みたいなもん出すもんやから、娘に頼んで、とりあえず携帯電話で見てもらった。ちゃんと記事が出てくるね。ほほうと感心はするが、どうもなじめないね」
発信機「そうですか。実は私も、パソコンは苦手です。ただ、記事も写真も、一瞬にして、世界中へ飛びます。紙、印刷、配達の手間賃を考えたら、今のところ、情報発信は、やっぱり、これしかありませんねえ」
野武士「そういえば、むかし、世の中にラジオが出だしたころ、ラジオを敬遠したお年寄りがいた。しかし、私は、ラジオは大事にしているね。ふーむ」
                       (登場人物はニックネーム)

更新日:2011年3月6日 日曜日 02:33

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事