特集

SLに出会えるチャンスも~子供ら小躍り

10回目の南海高野線アーカイブスは、橋本駅(和歌山県橋本市)に近い、橋本川鉄橋付近の写真を紹介しよう。
写真(上)=橋本川鉄橋を渡る1251系難波行き急行(1969年7月撮影)
写真(中)=雪景色の中を走る22000系の回送車(1970年1月撮影)
写真(下)=背景に愛宕山が見える極楽橋行き21000系ズームカー(1971年11月撮影)
電車は、橋本川鉄橋の手前カーブあたりから、国鉄(現JR)和歌山線と、しだいに接近しはじめ、やがて並行して橋本駅に入線することになる。
家族で高野山に参拝するのだろうか。春休みや、夏休みともなると、電車内でしきりに騒いでいた子ともたちが、「汽車だよ」の大人の声に、一斉に窓側に目をやり、「ほんまや、汽車や、汽車や」と言いながら、小躍りして喜ぶ姿をよく見かけた。
各地で走っていたSLが、どんどん姿を消してゆく中での光景だ。大人の間では「和歌山線はまだ蒸気機関車か」といった、電化に遅れた列車の運行にびっくりした様子だった。
その和歌山線も、1972年(昭和47)3月12日、「サヨナラSLワカヤマライン」のヘッドマークをつけ、満員の乗客を乗せた最後のSL列車が、橋本駅に到着すると、ホームに詰めかけた大勢のSLファンが線路に降り、許可された制限時間内に、「雄姿」へ一斉にカメラを向け、シャッターを切り、別れを惜しんだ。
高野線に戻ろう。和歌山線が見え始めたあたりから、電車はゆっくりとしたスピードになり、「間もなく橋本に到着です。和歌山線は乗り換え…お忘れ物のないよう…」などといった、車内アナウンスが流れる。橋本駅で降りる乗客らは、網棚の荷物を下ろし、降車の態勢に入った。やがて電車は駅の4番ホームに到着。大きな荷物を持ったお年寄りが、跨線橋(こせんきょう)の長い階段をのぼっていった。
次回は橋本駅ホーム、跨線橋、駅舎などを掲載する予定。
                       (フォトライター 北森久雄)


更新日:2011年6月2日 木曜日 08:21

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事