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御幸辻駅にエレベーター設置、地元の要望実る

高野線の複線化工事が進む中、1994年7月21日、高架になった御幸辻駅下りホーム(176メートル)が完成した。南海電鉄や工事関係者ら約200人が見守るなか、午前5時25分、一番電車が到着。わずかな停車時間に列車出発式が行われた。社員の家族である小学生から、運転士と車掌に花束を贈呈。鉄道事業本部次長ら2人がテープカットを行い、電車は万歳の声に送られて、終着駅の極楽橋に向け出発した。
御幸辻駅には、いなかの駅としては珍しく、エレベーターを設置。これは、駅近くの杉村公園内に橋本市の社会福祉協議会や、ボランティアセンターなどが入っている社会福祉センターがあり、電車でくる身体障害者や高齢者らの利用があることから、地元区長らがエレベーターの設置を強く要望し、実現したもの。
今は、長年の運動が実り、橋本駅がバリアフリー化したものの、最近までは同駅の「階段の昇り降りが大変」と、わざわざ御幸辻駅まで車で送ってもらい、エレベーターを使ってブラットホームへ行き、難波方面に出かけたという。 (フォトライター 北森久雄)


更新日:2011年5月1日 日曜日 16:45

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