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国内初!高野山ケ―ブルカー再生可能エネで運行開始

国連が定めた「環境の日」を控えて、南海電気鉄道=遠北光彦(あちきた・みつひこ)社長=は、6月1日、和歌山県高野町の鋼索線で、再生可能な自然エネルギー100%使用による「高野山ケーブルカー運行」を開始した。
これは地球環境に大切な「脱炭素社会」の実現に向けた、国内ケ―ブルカー初の取り組みで、高野山の参拝・観光客は、「地球温暖化防止への働きは素晴らしい」と喜んでいる。
南海電鉄・高野線の終着駅・極楽橋と高野山駅を結ぶ高野山ケーブルは昭和5年(1930)に開通した。全長0・8キロ、高低差328メートルある。現在、4代目・新型車両(スイス製、1編成2両)が片道約5分で走っている。
この日、高野山ケーブルカーは、関西電力が非化石価値取引市場から調達した「太陽光」「水力」「風力」発電などの環境価値を加えた電力を使って、深緑の山の急斜面を力強く上り下りした。
これで1年間の二酸化炭素(CO2)排出量は、約60トン削減されるという。
同電鉄経営政策室SDGs経営推進部の駒田尚紀(こまた・なおき)課長は、「すでに2015年5月、南海本線・羽衣駅に太陽光発電システムを新設するなど、政府の2030年度・温室効果ガス削減目標に沿って、環境保全対策に努めています」と説明。
一日も早く、新型コロナ禍を克服して、「ぜひ、素晴らしい高野山へ来ていただきたい」と話していた。
写真(上、中)は高野山ケーブルカー。写真(下)は極楽橋駅で動画・紹介中の高野山ケーブルカー。


更新日:2021年6月2日 水曜日 00:00

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