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怪魚話のお堂、深緑に覆われ♡橋本・知縄地蔵の聖域

鎌倉時代の「怪魚退治伝説」のある、和歌山県橋本市隅田町中下の知縄地蔵堂(ちなわじぞうどう)は5月8日、すぐ前を清らかな紀の川が流れ、両岸は深緑におおわれて、初夏の到来を告げている。
知縄地蔵堂には知縄地蔵尊が祀られ、すぐ脇には前掛けの綺麗な石地蔵が並び、染井吉野の巨木と樫(かし)の古木が聳え立つ。
地元伝承によると、鎌倉幕府5代執権の北條時頼(ほうじょう・ときより)が出家後、諸国行脚(しょこくあんぎゃ)の途中、この場所に立ち寄った。
その際、紀の川の淵(ふち)に棲んでいた巨大な怪魚を退治したという昔話があり、地蔵尊は「知縄」ではなく「血縄」と書くという説もある。
地元の中下(ちゅうげ)老人会では近年、周辺の雑木を伐採して、灯台躑躅(どうだんつつじ)を植え、展望所にベンチを設けており、知縄地蔵尊を参拝すると、眼下の紀の川では時折、でっかい鯉がはねたり、白鷺が舞い降りたり。
老人会の上西進(うえにし・すすむ)さんは、いつも「ここは春夏秋冬、心洗われる聖域です」と話している。
場所は国道24号沿いの喫茶・軽食「玉」わきの小道を南に進み、JR和歌山線の踏切を渡り、やや直進後、南東方向へ行ったところ。道が複雑なので地元の方に尋ねることが賢明。
写真(上)は知縄地蔵堂わきから眺めた紀の川と河畔の深緑。写真(中)は知縄地蔵堂の風景。写真(下)はトンネル状に深緑に覆われた参道。


更新日:2021年5月9日 日曜日 00:00

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