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お雛祭り・お茶会楽し♡空海の修行地〜三石山不動寺

桃の節句を前に、弘法大師・空海の修行地である和歌山県橋本市山田の高野山真言宗・三石山不動寺で、「お雛祭り・厄除け・お茶会」が開かれ、檀信徒らの心を和ませた。
同寺によると、裏山の手水瀧(てみずたき)は延暦13年(794)、弘法大師が草庵を結んで修行した聖地であり、同寺の本尊はお瀧不動である。
その頃、この瀧水の流れる山田川に毎春、人形(ひとがた)の紙を浮かべて汚れを払拭し、江戸時代以降は「桃の節句」と称されて、女児の健やかな成長を願ってきたという。
この日、尼僧・佐藤妙泉(さとう・みょうせん)住職(49)は、本尊・お瀧不動を仰いで声明を唱え、約20人の檀信徒が焼香・合掌して、疫病退散や世界平和などの祈願成就を祈った。
本堂・南縁側の畳部屋では、地元の赤井秋子(あかい・あきこ)さん寄進の、古く雅やかな雛飾りが据えられ、お内裏様やお雛さまがにっこり微笑み、五人囃子(ばやし)の唄さえ聴こえてきそう。
佐藤住職は、裏千家の茶人・市川将基(いちかわ・まさき)さんが点じたお茶を、御本尊にお供えした後、檀信徒らにお菓子を差し出し、全員でお茶会を楽しんだ。
昨年4月、同寺住職に就任したばかりの佐藤住職は、表に「久しく無明の酒に酔うて本覚の源を知らず」(弘法大師・空海のおことば)などの張り紙をしており、「皆様が幸せになれるよう、お役に立ちたい」と言っている。
同寺の手水瀧も山々の四季も情趣ふかく、今後、多くの参拝・観光客が訪れそう。
写真(上)は三石山・不動寺の「雛祭り・厄除け・お茶会」の風景。写真(中)はお瀧不動にお茶を供える佐藤住職。写真(下)は綺麗な雛飾りをスマホ撮影する女性。


更新日:2021年3月3日 水曜日 00:00

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