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岡潔博士生誕120周年♡薄板製マスク入れなど開発

「まちの発明家」と称賛される、和歌県橋本市河瀬の大弥(だいや)工芸の奥村浩章(おくむら・ひろあき)社長は、郷土の世界的数学者・岡潔(おか・きよし)博士(1901~78年)生誕120周年を記念する、高野杉製のマスク入れやコースター、栞(しおり)などを開発した。
奥村社長は「岡博士は終日、池に石を投げて、広がる波紋を見つめ、ついに世界の難問を解いた数学者。その箴言(しんげん)はいずれも素晴らしいので、心込めて作りました」と話していた。
例えばマスク入れは、高野杉を薄板に削って封筒状に加工。香りも素晴らしく、飲食の際、顔から外したマスクを入れ、内ポケットに収めるか、テーブルに置と、誰もが安心できる。
高野杉製のコースターは、直径9センチ、厚さ0・5ミリの円形。指でこじ開けると、メガネを掛けた岡博士の造形が立ち上がり、池の波紋にじっと見入る。
高野ヒノキ製のコースターも、ほぼ同じ形だが、厚みは5ミリもあり、池畔の岡博士が、くっきりと影を落としている。
高野杉製の栞は長さ13センチ、幅4・5センチで、文庫本にぴったり大きさ。6種類の栞には、それぞれ異なった、岡博士の見事な箴言(しんげん)を記している。
その一つを紹介すると、「情緒の中心の調和が損なわれると、人の心は腐敗する。社会も文化も、あっという間にとめどもなく悪くなってしまう。春にチョウが、舞わなくなり、夏の蛍が、飛ばなくなったことが、どんなに大変なことかわかるはずだ」(春宵十話)とある。
このほかコースターには、真言律宗・妙楽寺の山門や、南紀地方の大神社・鳥居の立つ造形などもある。
高野杉製のマスク入れは900円、同コースターは400円、ヒノキ製コースターは900円、栞は350円(いずれも1枚、税抜き金額)。
JR・南海橋本駅前の「はしもと広域観光案内所」やJR和歌山線・高野口駅近くの「裁ち寄り処」などで販売される。
写真(上)は高野杉製のマスク入れ。写真(中)はヒノキ製のコースター。写真(下)は前列から高野杉製の栞、コースター、マスク入れ。


更新日:2021年2月17日 水曜日 00:00

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