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妙楽寺・本堂再建へ托鉢寒行!疫病退散の御札配る

和歌山県橋本市東家の真言律宗「妙楽寺」の岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職と、妙楽寺再建再興委員会の奥村浩章(おくむら・ひろあき)委員長ら7人は、12月20日、老朽化で崩落した本堂再建の浄財を求めて、地元の家々を托鉢行脚(たくはつあんぎゃ)した。
同寺は820年(弘仁11)に弘法大師・空海が創建した紀伊西国三十二番札所・嵯峨天皇勅願所。戦火被災などで再建を繰り返したが、平成23年(2011)秋には、本堂と庫裏の屋根が、老朽化と台風のため崩落・撤去された。
本尊・薬師如来座像と、脇侍(わきじ)の大日如来座像、薬師如来座像の3体(県重要文化財)は、橋本市郷土資料館で保存。紀の川筋で最古の仏像・観音菩薩立像(奈良時代後期~平安時代初期)も橋本市文化財に指定されている。
同寺は檀家のいない寺で、再建資金が皆無のため平成23年(2011)、区民有志で「妙楽寺再建再興委員会」を結成。本堂再建を目指して毎年、托鉢寒行を実践してきた。
この日、岩西住職と会員らが同寺で御法楽(ごほうらく)の後、網代笠(あじろがさ)に如意衣(にょいい)姿の岩西住職と、首に輪袈裟(わげさ)を掛けた岩西住職の母・康子(やすこ)さん、東家区の松田良夫(まつだ・よしお)区長らが出発。商店・民家の軒先で般若心経を唱えた。
さらに今回は、新型コロナ禍のため、会員らが約800軒の家々を巡り、対面できた人々には、同寺の紙製の御札(おふだ)「薬師如来御守護」を手渡して「疫病退散」「身心安楽」を祈った。
御札の枚数に限りがあるが、希望者には同寺か東家コミュニティーセンターで無償配布される。例年、大晦日〜元旦に営まれてきた「除夜の鐘」は、今年から12月31日午後1時〜3時に変更される。
写真(上)は托鉢行脚を行う寺西住職と妙楽寺再建再興委員会の皆さん。写真(中)は疫病退散を祈る妙楽寺の御札「薬師如来御守護」。写真(下)は妙楽寺・本堂再建に尽力する方々=妙楽寺・山門で。


更新日:2020年12月21日 月曜日 00:00

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