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高野の花たち(248)登山者癒す町石道のチャノキ

チャノキ(茶の木)はツバキ科ツバキ属で、別名はチャとかコバノチャ。原産地はインド、ベトナム、中国西南部。名前の由来は、中国の漢名「茶」が渡来したときに、「茶」を音読みしたものといわれています。
日本には、奈良、平安時代に、最澄や空海がお茶の種子を持ち帰ったのが最初とされ、広く栽培されるようになったのは、鎌倉時代(1191年)臨済宗の僧栄西が持ち帰ってからと言われています。
この種子は、京都栂尾にも蒔かれ、宇治茶の基礎になりました。葉は長さ5~9センチで、表面は光沢があり無毛。裏面は緑色で若葉の時は毛がありますが、やがて落ちて、中脈は遅くまで毛が残ります。縁は鈍鋸歯があり、葉脈は裏面に突出しています。
秋の終わりから初冬にかけて、白い花が下向きに咲き、微かな芳香を放ちます。高野山町石道の58町石そばに咲き、登山者を癒してくれます。
花は直径2~3センチ。花弁は白色円形で5~7枚。縁はひだ状になっています。果実は直径2センチほどで、中に3つのそう果が含まれています。
葉にはさまざまな成分が含まれており、古代から健康飲料として利用されてきました。飲用の茶はその製法の違いによって緑茶、紅茶、ウーロン茶に区別されます。
効能効果は、利尿、発汗、抗菌、美肌、消臭、下痢など、飲むだけでは取れないので、ふりかけ、天ぷらの衣としても食べられます。
花言葉は「純愛」「追憶」です。  (E記)


更新日:2020年11月20日 金曜日 22:12

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