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見てね「椎出鬼の舞」壁画♡どうぞ文化財伝承館へ

南北朝時代から伝わる、和歌山県九度山町の椎出厳島(しいでいつくしま)神社の「椎出鬼の舞」――。その近くの文化財伝承館「ふれあい」収蔵庫に、大阪の画家が鬼の舞の壁画を描いた(11月9日既報)。
椎出「鬼の舞」保存会の野中浩三(のなか・こうぞう)会長は、「とても魅力的な鬼の絵なので、来館者も増えてくれそう」と期待している。
文化財伝承館「ふれあい」は、同神社近くの高台にあり、館内には鬼の舞の絵画や写真、色紙など約20点を展示。
さらに南海電鉄が毎年、駅や車内でPRしてきた鬼の舞のポスターや、写真コンテスト受賞作なども紹介しており、隣には窓から四季の山里風景が眺められる和室もある。
「椎出鬼の舞」は県指定の無形民俗文化財。今年は新型コロナ禍で出来なかったが、毎年8月16日には鬼の舞を奉納して、五穀豊穣、疫病退散、雨乞いなどを祈る。
観光客はその見物を楽しんできたが、近くの高台の文化財伝承館「ふれあい」の存在をほとんど知らず、立ち寄る人は少なかったという。
大阪府大東市の画家・中田伸吾(なかた・しんご)さん(68)は、同保存会の河合達哉(かわい・たつや)前会長からの依頼を受けて11月8日、「ふれあい」収蔵庫の壁に水性塗料で「椎出鬼の舞」を表現。とくに鬼の目は、やさしさに満ちあふれている。
野中会長は「これで文化財伝承館の存在を知ってもらえる。ふる里の鬼の舞の素晴らしさを多くの人たちに伝えたい」と話していた。
入館は無料だが、入館希望者は、事前予約が必要。予約・問い合わせは野中浩三会長(電話=0736・54・3133)へ。
写真はいずれも文化財伝承館「ふれあい」の展示品風景。


更新日:2020年11月14日 土曜日 00:00

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