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椎出鬼の舞・壁画完成♡文化財伝承館で中田伸吾さん

南北朝時代から伝わる「椎出(しいで)鬼の舞」で名高い、和歌山県九度山町の椎出厳島神社近くにある文化財伝承館「ふれあい」で、11月8日、大阪府大東市の画家・中田伸吾(なかた・しんご)さん(68)が、同館収蔵庫に鬼の舞の壁画を描いた。
その壁画は、まさに疫病を祓い、人心を救う鬼の顔で、椎出「鬼の舞」保存会の野中浩三(のなか・こうぞう)会長は「誠に有難いです。この素晴らしい壁画のお陰で、今後、多くの皆様にお越しいただけます」と感謝している。
「椎出鬼の舞」(県指定無形民俗文化財)は毎年8月16日、南海高野線・高野下駅近くの椎出厳島神社に奉納し、五穀豊穣、疫病退散、雨乞いなどを祈る。
今年は新型コロナ禍で「鬼の舞」は出来なかったが、例年は赤髪の鬼が金棒を持って現れ、豪快な舞いを披露すると、参拝・観光客はびっくり。子供たちの歓声や泣き声が尽きない。
中田さんは素晴らしい「紙こより画家」だが、この日は壁画なので水生塗料を活用。同館・収蔵庫の壁(縦約4メートル、横約3メートル)2面に、鬼の舞や椎出厳島神社、笠鉾(かさほこ)を描き、太鼓や笛に乗せる謡(うたい)文をすらすらと綴った。
中田さんは、すでに戦国武将・真田幸村ゆかりの「真田のみち」(九度山商店街)の3店舗のシャッターなどに、幸村の赤備えの鎧兜(よろいかぶと)姿を描き、多くの観光客に喜ばれている。
鬼の舞保存会の河合達哉(かわい・たつや)前会長は、その迫力に感動して、中田さんに「鬼の舞」壁画の執筆を依頼、快諾され実現した。
中田さんは約10年前、大腸がんを患い、余命わずかと告げらたが、今は気迫で病苦を見事克服。それだけに「鬼の絵を描きたいと思った」と言う。
さらに「椎出の鬼の舞の目は、とてもやさしく垂れ下がり、まさに慈悲のお顔です。鬼に云うと書いて魂(たましい)で、鬼そのものは見えません。鬼を退治するならば、外ではなく、自分の中の〝悪い鬼〟を退治しなければなりません」と力説した。
九度山の「真田祭」や「人形めぐり」などで、中田さんや椎出の人々の世話になってきた、紀州九度山真田鉄砲隊の梅下修平(うめした・しゅうへい)隊長らも、壁画作業の脚立設置・除去などを手伝い、ふる里の盛り上げに尽していた。
写真(上)は「椎出鬼の舞」の壁画を描く中田さん。写真(中)は中田さんの壁画作業を見守る地元関係者ら。写真(下)は完成した壁画の前で記念撮影する中田さん

更新日:2020年11月9日 月曜日 00:00

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