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高野の花たち(245)ヤマナシ、日本書記にも登場

ヤマナシ(山梨)は別名ニホンヤマナシ(日本山梨)で、地方によってはアズキナシと呼ばれています。本州、四国、九州を原産地とするバラ科の落葉広葉樹です。
古い時代に中国から渡来して植えられ、果実、葉は薬用として、木の樹皮は染料として利用されてきました。ヤマナシの材は緻密で耐久性に優れ、書道などで使う墨の木型に主に使われました。
日本書記にも登場するほど日本人との関係が深く、私たちの知る「二十世紀」「香水」「長十郎」の日本梨の原種、台木となり、日本梨のルーツといわれる木です。
写真の花は今年の春、高野山中の橋駐車場近くで美しく咲いていたものです。5~10輪固まって咲くのでよく目立ちます。花びらは白、花柄は褐色の軟毛があります。ヤマナシの実も見たくて色づく10月頃にもう一度現地を訪ねると、時期が遅く落下していました。
でも初めて見るヤマナシの実。大きさは直径5センチで、手のなかにすっぽり収まる小さい実でした。ヤマナシの花言葉は「愛情」「慰安」です。 (M記)


更新日:2020年10月30日 金曜日 22:07

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