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高野の花たち(237)ヌスビトハギ、和名・盗人萩

山野・空地・道端などに多く生えるマメ科の多年草です。茎は高さ60~90センチ、葉は頂小葉が最も大きな長卵形の小葉3枚からなります。8~9月、葉のわきから花序を出し、淡紅色の蝶形花をまばらにつけます。
花後、半円形の節二節から成る豆果を結びます。和名は盗人萩で、別名ドロボウハギ、ヌスットハギなどともいわれています。
名の由来は、内側がへこんだ実の形が、泥棒の抜き足差し足で忍び込んだ足跡に見えることから名付けられたという説、知らぬ間にこっそりとくっついていることからという説があります。
実の表面が触れるとざらつくのは、細かな鉤(カギ)が並んでいるためで、仕組みはオナモミなどと同じ面ファスナー(マジックテープ)式のひっつき虫です。高野山奥の院の参道沿いにひっそりと咲いていました。
在来種のヌスビトハギは、実の数が2つなのに対して、北米原産の帰化植物であるアレチヌスビトハギは4~6つの実をつけます。
最近では在来種のヌスビトハギは減少し、外来種のアレチヌスビトハギが増加しています。花言葉は「略奪愛」です。 (T記)


更新日:2020年8月28日 金曜日 21:30

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