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お盆の切子灯籠ゆらり♪高野山・金剛峯寺で精霊迎え

弘法大師・空海が開いた和歌山県高野町の世界遺産・高野山真言宗総本山・金剛峯寺で、お盆の精霊を迎える大きな切子灯籠(きりこどうろう)が飾られ、盆間近の高野山の風情を見せている。
この切子灯籠は、木枠を組んで切子の形にし、その下に幅約25センチ、長さ約2・4メートルの和紙を懸垂。お盆には高野山そして自宅に帰ってくる祖先の霊の目印としている。
金剛峯寺では、盂蘭盆会(うらぼんえ)前に高野山・奥の院へ精霊を迎えに行き、施餓鬼棚(せがきだな)に祀った後、灯籠堂の灯明を移して、迎え火とする。
霊場・高野山は標高約850メートルの聖地で、山麓よりも5度ほど涼しい。毎年、大勢の参拝・観光客で賑わうが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で激減している。
お盆(8月15日)には毎年、奥の院・浄域で10万本のろうそくを灯す、恒例の「ろうそくまつり」(万灯供養会=まんとうくようえ)が行われてきたが、今夏は「3密注意」のため中止と決定している。
今、参拝・観光客は切子灯籠を仰ぎながら、本殿に向かって次々と合掌。お盆には、ご先祖供養とともにコロナ退散を祈ることになる。
写真(上、中、下)はいずれも高野山・金剛峯寺に掲げられた切子灯籠。


更新日:2020年8月5日 水曜日 00:00

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