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世界遺産「町石道」毀損〜復旧・再発防止策を検討

世界遺産・高野山の参詣道である「町石道(ちょういしみち)」(国・史跡)が毀損(きそん)された問題で、同県かつらぎ町育委員会と高野七口再生保存会などは7月31日、同町防災センターで復旧方法や再発防止策について初の意見交換会を開いた。
町石道は、高野山の開祖・弘法大師(空海)が、女人禁制により、山麓の慈尊院で暮らす母の元へ通った道で、今も大勢の参詣人が往来している。
今年5月、町石道の途中の約2キロ間の計12カ所で、80歳代の男性が溝状に掘削し、周囲に置き石、盛り土するなどして毀損。
かつらぎ町は6月中旬、文化財保護法違反容疑で県警かつらぎ署に刑事告発し、現在捜査中。
この日、同県教育委員会や世界遺産センター、橋本、かつらぎ、高野、九度山の各市町教委、ボランティア団体などの約20人が出席。原状復旧と再発防止策を議題に意見を交わした。
その結果、原状復旧には「毀損場所を真砂土(まさつち)で埋め立て、流出しないよう粘土を被せるべきでは」「作業ボランティアを募集しては」、再発防止策では「毀損の原因は、そこを世界遺産と知らないからでは」「看板や広報誌などで告知・啓発することが大切」などの意見が出された。
かつらぎ町教委生涯学習課の木村敬(きむら・さとし)課長は「大変貴重なご意見をいただきました」と謝辞を述べ、「今後も会議を開き、文化庁や県と相談、問題を精査しながら、町石道を元の姿に戻したい。再び毀損されないよう、啓発活動に取り組みたい」と話した。
写真(上)はかつらぎ町で開かれた町石道の復旧・再発防止の検討会。写真(中、下)は80歳代男性が勝手に掘削・盛土した高野山参詣「町石道」の現場状況=かつらぎ町教委・提供。

更新日:2020年8月1日 土曜日 00:00

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