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木彫りの魚、泳ぎそう♡魚工房・小南さん「見てね」

和歌山県高野町花坂302の「魚工房・小南(さかなこうぼう・こみなみ)」で、自ら製作した魚の木彫り作品を展示している、彫刻家・小南重三(こみなみ・しげぞう)さん(62)は7月28日、同県伊都振興局で記者会見し、「ぜひ、多くの人々に、ご観覧いただきたい」と話した。観覧無料。
小南さんは兵庫県加東市出身。16歳の頃から大阪市内で家具職人を勤め上げ、平成29年(2017)に定年退職後は、高野町花坂の妻の実家近くに移住。自分で物置小屋をアトリエに改造して「魚工房・小南」(木造平屋40平方メートル)とした。
そこに製作・展示している魚の木彫り作品は、最長1メートル超、重さ30キロ超のでっかい本マグロをはじめ、クエ、タイ、ハマチ、アオリイカなど約50種類・60点にのぼる。
小南さんは昔から釣りが趣味で、主に紀州・串本の海でグレ釣りに通い、クエやタイなども釣って、それを「魚拓」にしてきた。40歳代で仕事中、右手指に大けがを負い、リハビリでハンマーを握って木彫りの魚を作ったことが、今の前途を拓いてくれたという。
小南さんは製作の際、自らの手指で魚の目や口、背びれ、尾びれ、鱗(うろこ)などに丁寧に触れ、ノミや金槌(かなづち)を使って、魚の感触をそのまま、木彫り作品に仕上げる。
材料は台風による倒木や廃屋の木材などを活用。1点製作するのに約1週間〜1か月かかるが、木彫り作品はいずれも、魚が大海を泳ぐような生命力に満ちている。第73回和歌山県美術展覧会・彫塑部門では見事入賞を果たした。
この「魚工房・小南」は、同県かつらぎ町側から国道370号「志賀高野トンネル」を高野山側に抜けたすぐ左側にあり、マイカーで往来する高野山の参拝・観光客が時折立ち寄る。
すると木彫・大マグロを見た瞬間、「うわーっ、すごい!」という、驚嘆の声が上がる。小南さんは「その時、あぁ、これが私の天職やと、最高の喜びをいただいています」と言い、「ここは山ばかりで海がない。この魚工房を〝山の水族館〟にして、とくに多くの子どもたちに、木彫りの魚を間近で感じてもらいたい」と話していた。
「魚工房・小南」ではほぼ連日、小南さんが作業中で、挨拶すれば自由に観覧できる。9月開催の高野町の「ウッドスタート宣言式」会場にも木彫りの魚を出展する予定。
写真(上)は伊都振興局で自らの木彫作品・クエを披露する小南さん。写真(中、下)は「魚工房・小南」に展示された魚の木彫作品と小南さん。

更新日:2020年7月29日 水曜日 00:00

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