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紫陽花鮮やか蟻通神社♪7月・茅の輪くぐり疫病退散

「知恵の神」として崇敬(すうけい)される、和歌山県かつらぎ町東渋田790の蟻通(ありとうし)神社=杉本喬(すぎもと・たかし)宮司=で6月24日、沢山の紫陽花が満開となり、参詣者の心を癒している。
同神社は天武天皇の白鳳2年(637)、中国・唐の高宗(こうそう=皇帝)から、「七曲りの玉に糸を通してみよ」と難題をかけられた際、一人の翁(おきな)が蟻に糸を結んで玉に入れ、出口に蜂蜜(はちみつ)を塗って誘い出し、簡単に糸を通したことから、「蟻通」の名がついたという。
本殿前には全国でも珍しい、自然石づくりの大狛犬(おおこまいぬ)が据えられ、蟻が通り抜けた縁(えにし)から、「小児足下をくぐれば疫病(えきびょう)軽く治る」とされ、毎春、小学校・入学直前の子供たちが〝足下くぐり〟を体験している。
今、同神社脇の道沿い斜面では、100数十メートルにわたって紫陽花が咲き誇り、色鮮やかな水彩画のような世界を繰り広げている。主祭神・八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)を祀る本殿拝礼の後、ゆったり散策すると、奥ゆかしい程の「知恵」を授かれそう。
社務所には「学業上達 交通安全」と書いた、珍しい小さなランドセル形の御守(700円)や、入試合格・絵馬(500円)などが飾られている。7月1日~15日には、神社前に茅の輪(ちのわ)が設けられ、人々が茅の輪くぐりで疫病退散、無病息災を祈る。
同神社は、京奈和自動車道・紀北かつらぎICから世界遺産・高野山や丹生都比売神社へ車で向かう途中、紀の川の橋を越え、少し走った左側にあり、杉本宮司は「どうぞ楽しくお過ごしください」と言っている。
蟻通神社(電話=0736・22・3400)
写真(上)は色鮮やかな蟻通神社の額(がく)紫陽花。写真(中)は「知恵の神」として崇められる蟻通神社・本殿。写真(下)は同神社脇の道沿いで満開の紫陽花。


更新日:2020年6月25日 木曜日 00:00

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