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緑の植田、涼風そよぐ♪橋本・恋野~分水戸で引水

和歌山県橋本市恋野の水田で6月9日、先祖伝来の分水戸(ぶんすいこ)で水を引いた、伝統の田植えが終わり、薄緑の苗が涼風にそよいだ。地元農家は「今年も皆さんに愛される〝恋の米〟に育てたい」と張り切っている。
ここは紀の川南側の丘陵地で、奈良時代の女性史ヒロイン・中将姫ゆかりの里。高台の溜池と分水戸(最大幅約2メートル、計32か所)、水田が直結していて、池の樋門を開けば、すべての田んぼへ水が入る仕組みになっている。
今年も5月末に分水戸で引水し、6月上旬に田植えを行った。今は色づき始めた紫陽花(あじさい)の向こうで、薄緑色の早苗(さなえ)が、そよ風に吹かれ、夏燕が低空飛行、遠くで和泉葛城・金剛山脈がかすんでいた。
元恋野区長・水利組合長の辻本賢三(つじもと・けんぞう)さんは、「今年も先祖遺産の分水戸と、豊富な溜池の水のお陰で、いい田植えができました。近々、子供たちにアイガモの放鳥体験をしてもらいます」と話していた。
写真(上)は紫陽花の向こうに広がる恋野の植田。写真(中)は中将姫が散策したと伝わる「中将が森」前の「分水戸」。写真(下)は高台にある「恋し野 あじさいの園」休憩所から眺めた恋野の植田風景。


更新日:2020年6月10日 水曜日 00:00

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