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広報はしもと全国入選1席!信太小卒業・閉校式紹介

和歌山県橋本市秘書広報課が、市立信太小学校の卒業・閉校式を掲載した「広報はしもと」(組み写真)が、令和2年(2020)全国広報コンクールで入選1席となり、読売新聞社賞も受賞した。担当の小林義弘(こばやし・よしひろ)課長補佐と山﨑誠也(やまさき・せいや)主査の2人は、両賞の受賞を喜ぶとともに広報活動の一層の尽力を誓っている。
同小学校(高野口町九重)は、明治9年(1876)に寺小屋式の嵯峨、上中、田原の3小学校で始まり、昭和22年(1947)に信太小学校となった。卒業生は約3000人にのぼるが、少子高齢化で児童が激減した。
昨年3月23日、同校体育館で6年生女子児童3人の卒業・閉校式があり、卒業生や家族、地域住民、教育関係者ら約200人が出席。小林課長補佐と山﨑主査は丹念に企画、取材、写真撮影に取り組み、「広報はしもと」5月号に編集・掲載した。
その表紙は、出席者全員の記念写真で飾り、その中身は、卒業生の平田深愛(ひらた・みあい)さんが「笑顔絶やさず、自然を愛します」、守内睦美(もりうち・むつみ)さんが「地域のみなさんとの交流を大切に」、森口翔月(もりぐち・かづき)さんが「楽しい思い出を忘れません」と、それぞれの心情が綴られ、校門前での笑顔写真と校歌を掲載した。
また、辻脇昌義(つじわき・まさよし)校長は「地域の絆を感じました」、赤井正憲(あかい・まさのり)信太区長会長は「これからも地域の中心に」と、自らの思いを述べ、同校沿革史なども紹介した。
同校は四季の自然豊かな丘陵地にあり、校歌は「みわたせば むら立つ峰に 雲わき かがやかに 希望の光あふる 丘の学び舎」。とくに今回、注目・評価されたのは、6・7ページの見開き面で、そこには「ありがとう そして未来へ」のタイトルで、児童の旅立ちに涙する先生、花道で見送られる児童たちと保護者、先生との別れを惜しむ児童、最後の校歌を歌う参加者など、心打つ計13枚の写真を紹介している。
入選1席の審査講評では、「一見地味だが印象に残るのは、小学校の閉校式に参加した児童、保護者、卒業生、学校関係者、それぞれの想いが紙面に感光・定着されているからだろう。それぞれ、撮影のシチュエーションが異なり、どれも新鮮にみえる。閉校は悲しい出来事だが、在校生や卒業生、同窓生目線で組んでいるので、笑顔から『ありがとう』から『未来へ』を伝える組み写真になっている」と述べている。
写真撮影・編集を担当した山﨑主査は、信太小学校の卒業生で、閉校式実行委員も務め、最後の卒業・閉校式では、自ら製作した「美しいふる里と母校の風景」の動画を披露し、出席者を深く感動させた。
昨春の「広報はしもと」5月号は、先ず和歌山県内で1位となり、今回は全国的に讃えられた。この広報誌は、143年の歴史に幕を閉じた信太小学校の歴史的資料として、大切に保存されることになる。
写真(上)は全国広報コンクールで入選1席・読売新聞社賞に輝いた「広報はしもと」(2019年5月号)見開き面の「ありがとう そして未来へ」の組み写真。写真(中)は同「広報はしもと」表紙を飾った信太小卒業・閉校式の出席者の記念写真。写真(下)は同広報担当の手前から山﨑主査と小林課長補佐=橋本市役所秘書広報課で。


更新日:2020年5月15日 金曜日 00:00

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