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高野山の桜♡見頃近づく~新型コロナで自粛・閑散と

弘法大師・空海の遺徳をしのぶ旧正御影供(きゅうしょうみえく)を控えた4月10日、和歌山県高野町の高野山の桜は〝蕾(つぼみ)かたし~三分咲き〟の状態となり、今月下旬には花盛りを迎えそう。
ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、観光バスはまったく見当たらず、人影もまばら。参拝者は「今回ばかりは、お大師様に〝コロナ退散〟を祈りたくなる」と訴えていた。
この日、高野山真言宗総本山・金剛峯寺の山門に通じる橋の両脇に咲く二本の枝垂れ桜(高さ約6メートル)が、微妙に蕾ふくらむかたち。
土産物などの老舗(しにせ)が林立する、小田原通りの寺院わきでは、染井吉野などが三分咲き。壇上伽藍の西行堂前の西行桜は、まだまだ蕾かたし。いずれも山麓・橋本の桜より約2週間遅れで満開になる気配だ。
ただ今回は、コロナウイルス感染防止で、奥の院のお茶処「頌徳殿(しょうとくでん)」や、参道入り口のアンテナショップは、いずれも閉鎖されていて、扉には張り紙で「マスク着用」「手洗い」「うがい」を呼びかけている。
金剛峯寺の駐車場などでは、普段、溢れかえる観光バスの姿が1台も見当たらず、千年杉と墓石群に覆われる奥の院の参道や、小田原通りの名店街も、人影は少なく、閑散としていて、欧米の厳しい窮状とともに、わが国の参拝者の自粛ムードが、はっきりと反映されていた。
旧正御影供の法会は、弘法大師・空海が入定(にゅうじょう)した、命日にあたる4月13日(旧暦3月21日)、奥の院・燈籠堂(午前9時~)と壇上伽藍・御影堂(午後1時~)で営まれる。
今回は奉詠舞法会や諸堂誦経などに加え、前夜(12日)の御逮夜(おたいや)法会(午後7時~)の「御影堂・内拝」は中止。さらに6月14日(日)の「高野山 青葉まつり」も中止となっている。
問い合わせは総本山金剛峯寺(電話=0736・56・2011)。
写真(上)は3分咲きの桜と新型コロナの影響で閑散としている小田原通り。写真(中)は仲良し地蔵も寂しそうな人影のない奥の院の参道。写真(下)は観光バスが見当たらない奥の院・駐車場。


更新日:2020年4月11日 土曜日 00:00

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