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手づくり竹筆・葛筆すてき!田中さん翠の会展で披露

自らの手づくり竹筆(たけふで)や葛筆(かずらふで)を使うことで名高い、和歌山県橋本市神野々の画家・田中政司(たなか・まさじ)さん(72)が、このほど同市教育文化会館で開かれた第4回・日本画「翠(すい)の会展」で、竹筆・葛筆を会場に並べ、希望する画家や鑑賞者らにプレゼントして喜ばれた。
田中さんは元プログラマーで、平成28年(2016)には、「充実した人生を送りたい」と考え、日本画家・南口みどりさんの絵画教室に入門。同時に「同じ描くなら、自分らしく」と、彩色を求めず水墨画を志向、毛筆でなく自ら手づくりの竹筆や葛筆を使いたいと考えた。
そこで田中さんは、自宅庭などで伐採した竹や葛を、ノミや小刀(こがたな)で適度の長さに裁断して、先端を金槌(かなづち)で叩き、竹や葛の無数の繊維を残して、屈伸のある筆先に加工。その竹筆や葛筆を使って、独自の水墨画製作に挑んできた。
このほど橋本市教育文化会館で開かれた第4回・日本画「翠(すい)の会展」に、竹筆や葛筆で描いた「不動が龍」「散歩」「みみずく」「幽谷の滝」を出展。不動明王を背にした飛龍の眼光や、手をつないだ親子が、静かな時空の街を歩く姿などが、多くの鑑賞者を感動させた。
会場の窓際の卓上では、100数十本の竹筆や葛筆を並べ、「この筆を使うと、あのような水墨画を描けます」と紹介。訪れた美術家や鑑賞者らが、「わたしも竹筆・葛筆を体験したい」と希望すれば、「どうぞお持ち帰りください」と、気前よくプレゼント。
田中さんは「筆作りも、絵を描くのも、まだまだこれからです。自分らしい水墨画を描きたいです」と意欲を見せていた。
田中さん手作りの竹筆・葛筆は、橋本市高野口町名倉288の同市地場産業振興センター「裁ち寄り処」(電話=0736・44・1401)で、1本200~800円(税込)で販売している。月曜日は定休。
写真(上)は手づくり竹筆・葛筆を披露する田中さん=「翠の会展」で。写真(中)は田中さんの出品作「不動が龍」写真(下)は筆力のある素晴らしい葛筆。

更新日:2020年3月29日 日曜日 00:00

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