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若草萌え、小雪舞う♪啓蟄の橋本・お尻山まばゆく

和歌山県橋本市南馬場の通称「お尻(けつ)山」で3月5日、美しい若草が萌え、雲間に青空がかがやく中、珍しく小雪がぱらついた。この日は冬眠中の虫たちが目覚めて、地上に這い出す二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)の日。人にも虫にも瞳には早春だが、肌身にはやや厳しい天候となった。
お尻山はその名の通り、可愛いお尻の形をした小山で、国城山の山麓、紀の川南岸にあり、そばには木喰応其(もくじきおうご)上人(1536~1608)が築いた平谷池(へえだにいけ)がある。
山頂では今、浅みどりの若草が色づきはじめ、そこに座ると、遠くは万葉の里・妹背山(かつらぎ町)まで、紀の川流域の町並みが水彩画のように広がり、眼下を南海高野線の電車がゆったり往来する。
この啓蟄の日、本来なら地中の虫たちが、早春の陽気に誘われて地上に這い出し、久々の日光浴を楽しむところだが、正午頃の気温は7度前後で、風はひんやり、雲が青空をおおい、しばらく小雪が舞った。虫たちはあわてて後ずさりしたに違いない。
名だたる俳人は、「啓蟄の土中の深さ思ひけり」(能村登四郎)、「啓蟄やこの世のもののみな眩し」(桂信子)などと詠んでいる。
写真(上)は啓蟄の日の橋本の「お尻山」=山すそを南海電車が往来する。写真(中)は綺麗な「お尻山」の一部クローズアップ。写真(下)は若草萌えるお尻山から山河とまちを遠望=南海電車も見える。


更新日:2020年3月6日 金曜日 00:00

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