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こども園に不審者!対応・逮捕訓練~橋本署と職員ら

不審な男が保育園に侵入した!との想定で、和歌山県警・橋本警察署は1月29日、橋本市清水の社会福祉法人「学文路さつきこども園」=上野千津(うえの・ちず)園長=で、110番直結非常通報装置を使った「不審者対応訓練」を実施した。
橋本署員や同園の職員ら約30人と園児(0~5歳)約70人が参加。先ず、工事業者を装った男が、玄関先でいきなり刃物を振り回したため、対応した職員は急いで園舎に戻り、出入口を完全閉鎖。園児全員を保育室で保護するとともに、県警本部通信指令室につながる「110番直結非常通報装置」のボタンを押した。
職員は園内に常備中の刺股(さすまた=護身用防具)などを突き出して身構え、表で怒鳴り声をあげる男の侵入に備えた。間もなく県警本部・通信指令室から急報を受けた橋本署パトカーが到着し、警官2人が刃物を振り回す男を豪快に取り押さえて連行した。
この後、橋本署の澤田美沙(さわだ・みさ)生活安全係長が、集まった園児たちに防犯標語「イカのおすし」を紹介して、「自分の命の守り方」をクイズ形式で指導。
園児たちは元気に手を上げ、「知らない人についてイカない」「知らない車にのらない」「もしかの時は大声をだす」「おとなのいる方へすぐにげる」「いやなこと こわいこと おとなにしらせる」などと、ほぼ100%正確に答えて、皆、にこにこと楽しそう。
橋本署の山口将宏(やまぐち・まさひろ)生活安全刑事課長は「子どもたちの命を守るため、職員の皆さんや子供たちと共に訓練ができて、大いに意義がありました。今後もスピーディー対応が出来るように普段から心掛けたい」と話していた。
写真(上)は表で刃物を振り回す男に「さすまた」での侵入阻止を図る職員たち。写真(中)は犯人を豪快にスピーディーに逮捕する橋本署員。写真(下)は紙芝居の絵を使って「イカのおすし」を説明する澤田係長=右。


更新日:2020年1月30日 木曜日 01:04

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