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令和の〝風の波紋〟まぶしむ♪木喰応其上人の平谷池

高野山の高僧・木食応其(もくじきおうご)上人(1536~1608)が築いたとされる、和歌山県橋本市南馬場の平谷池(へえだにいけ)で、令和の風の波紋が次々生まれ、新時代の輝きを感じさせている。
平谷池は国城山(552メートル)の山裾と、可愛いくて小さな通称・お尻山(おけつやま)に挟まれた形ところで、堤の長さは約100メートルだが、周囲は約750メートルもあり、伊都郡内・河南地域では最大の農耕用溜池(ためいけ)である。
その北隣のお尻山に立ち、南側の国城山を仰いで、眼下に平谷池を見下ろすと、池の面は静まり返っている。しばらくして北風が吹いてくると、池全体がざわめきはじめ、風の渡るところだけが波立ってくる。
その波紋は、時には楕円形や正方形、帯状などに刻々と変化。眩いばかりの波紋は、風がやむとともに消え去り、先程の静けさが戻ってくる。
応其上人は、この平谷池のほか、同市隅田町の岩倉池や高野口町応其の引の池(ひきのいけ)、かつらぎ町三谷の畑谷池(はたたにいけ)なども開発。
応其上人も地元の農家の人たちも、休息の時間には、このような自然の織り成す〝波紋芸術〟を眺めて、心癒されたに違いない。
平谷池は、国城山の山腹を走る紀の川フルーツライン(広域農道)沿いの産直市場「くにぎ広場」北側、学文路天満宮の東方にある。
写真(上、中)は平谷池に生じる眩しいばかりの波紋。写真(下)は木喰応其上人が築いたとされる平谷池=通称・お尻山側から撮影。


更新日:2020年1月19日 日曜日 00:00

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