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いちご・柿~地域活性化♪榎本・指導員に最優秀賞

いちご農家の経営支援に功績があったとして、和歌山県の令和元年「商工会経営支援事例発表会」で、最優秀賞を受けた九度山町商工会の経営指導員・榎本真治(えのもと・しんじ)さん(48)は、九度山町の農事組合法人「ちょういしファーマーズ」の柿農家・美馬良次(みま・りょうじ)さん(37)とともに12月18日、和歌山県伊都振興局で記者会見に臨み、「まちの活性化への取り組み」や、新しい柿加工品「かきりんとう」販売などについて発表した。
榎本さんは平成24年(2012)8月から、地域事業者や地元住民の自力で「まちの賑わい」をつくろうと、同町商工会主催のテーマ別・検討会事業を開始した。
例えば、九度山は柿の名産地だが、最初にスタートした「いちご検討会」では、いちご狩り観光農園で新たな特産品の可能性をめざし、今では3農園でシーズン中、計8000人の観光客で大賑わい。飲食店ではいちごの商品開発にも取り組んでいる。
翌年始めた「柿の検討会」では、事業所を中心に県と連携して毎年1回、東京有楽町わかやま紀州館で、「九度山の柿産地直売会」を実施。それが全国展開事業「富有柿の新たな商品開発プロジェクト」の基礎となった。
さらに翌年以降も「大河ドラマ検討会」では、事業者として「駅前のマップ看板」製作・掲示、「サポートクラブ」の運営、「ゆきむらさま統一買い物袋」の作成に力を入れ、「軽トラ市検討会」では毎月第3日曜日に地元特産の野菜・果物・加工品の軽トラ市を開催(今は実行委員会形式・自主運営)するなど、計7項目の検討会で町を盛り上げてきた。
榎本さんは、そのうち最初に開いた「いちご検討会」の「いちご農家の自立支援」の成果について発表し、県大会で最優秀賞、近畿大会でも敢闘賞に輝いた。
令和2年1月10日~5月上旬には、例年通り同町内の「いちごの里 裕(ゆう)」(電話080・6145・9398)「奥いちご農園」(同0736・54・3733)「イチゴランド カプリ」(同0736・54・3506)でいちご狩りが開かれることになっている。
一方、美馬さんは農事組合法人「ちょういしファーマーズ」(8農家)が新商品「かきりんとう」を開発・発売したと発表。
この新商品は、刀根早生(とねわせ)柿を乾燥させて植物油脂で揚げた、いわば柿のかりんとうで、かりっと噛めば柿の風味がして美味しい。道の駅「柿の郷くどやま」の産直市場「よってって」で1袋(30グラム)400円(税別)で発売。品切れにならない限り、来年4月ごろまで続きそう。
美馬さんは「収穫した柿を選果した時、ひび割れの柿などは出荷・販売しません。でも、捨てるにはしのびないので、その柿の活用方法に挑んだ結果、いい商品ができました」とアピール。榎本さんも「皆さんと協力し合い、各テーマごとに検討を重ねて一層、地域振興を図りたい」と誓っていた。
写真(上)はプレオープンの「イチゴランド カプリ」で、いちご狩りを楽しむ女性たち。写真(中)は新商品「かきりんとう」。写真(下)は最優秀賞を受賞した九度山町商工会の経営指導員・榎本真治さん=伊都振興局で。


更新日:2019年12月19日 木曜日 00:00

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