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台風被害の源平桃・子株育つ♪橋本・来春開花楽しみ

和歌山県橋本市岸上の「REST&CAFE 志野」入口わきに立つ、人気の「源平桃(げんぺいもも)」は、昨年秋の台風で倒木・枯死したが、今、その子株たちが約30本も生まれて、すくすく育っている。経営者の木多浦(きたうら)しのぶさんは「皆様に愛された源平桃との別れはつらいですが、今は沢山の子株の生長で心救われています」と話し、来春の開花を楽しみにしている。
この大切な源平桃は、平成10年(1998)5月頃、かつらぎ町在住の男性客からもらい、玄関わきの庭に植えた。すでに5年生の苗だったので、翌年春には開花し、昨年には高さ約4メートル、幹の直径約40センチにまで生長して、赤、白、ピンクの花が大勢のお客の心を潤してきた。
また毎年、根元に生まれる苗は、これまで約30人の顧客に1人当たり5本前後をプレゼント。今や橋本・伊都地方のあちこちの庭や畑を飾っている。
衝撃を受けたのは、昨年9月の台風21号で、源平桃が倒木・枯死したこと。木多浦さんは「これで終わりか」とあきらめたが、何と今年春には、その周辺に子株が生まれていたので大喜び。今では高さ最大1・5メートル程に育っている。
一方、約3年前には、橋本商工会議所の畑野富雄(はたの・とみお)当時会頭が、この源平桃の元気な頃の子株5本を譲ってもらい自宅庭で栽培。来年は美しい桜並木で名高い紀の川「南馬場緑地広場」に移植して、散策・観賞を楽しんでもらうという。
木多浦さんは「当店の前は紀の川が流れ、向いには国城山が見える。堤防上では多くの市民がジョギングを楽しまれます。それだけに春本番ではふたたび源平桃が咲いてほしいです」と話していた。
写真(上)はバラの花の横で生長する源平桃の子株に喜ぶ木多浦さん。写真(中)は畑野さんが栽培中の5本の子株=来年には紀の川・南馬場緑地広場に移す。写真(下)は元気だった頃の木多浦さんの源平桃の花。


更新日:2019年11月28日 木曜日 00:00

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