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高野山「三鈷の松」人気♪幸せ求め「三つ葉」拾う

世界遺産・高野山真言宗総本山・金剛峯寺(和歌山県高野町)の、壇上伽藍(だんじょうがらん)に立つ「三鈷(さんこ)の松」が、国内外から訪れる大勢の参拝・観光客に「幸せを与えてくれる松」として愛されている。
金剛峯寺によると、弘法大師空海は、中国(唐)で恵果(けいか)・阿闍梨(あじゃり)から、密教の奥義を伝授、密教法具である「三鈷杵(さんこしょ)」を授与され、「密教道場を開きたい」一念で、三鈷杵を東の空に投げた。
空海は帰国後、丹生都比売(にうつひめ)神社の狩場明神(かりばみょうじん)の使いの犬2匹に案内され、高野山の松が枝に引っ掛かっている三鈷杵を発見、高野山を開創したと伝えられている。
壇上伽藍・御供所の話によると、「三鈷の松」は昔から伽藍にあったが、今の「三鈷の松」(樹高約15メ―トル)は中国原産の白松(はくしょう)で、約200年前に植栽されたらしい。
松葉はふつう針葉2本が結ばれた形だが、この「三鈷の松」の陰で、3本結ばれた「三つ葉の松」を拾うと、例の「四つ葉のクローバー」と同じように、「幸せがやってくる」という民間信仰がある。
最近はテレビ番組でも、この「三鈷の松」が再々登場して、茶の間の話題に。参拝・観光客は金剛峯寺から蛇腹道(じゃばらみち)を歩き、真言密教のシンボル・根本大塔や金堂、御影堂などを拝観した後、「三鈷の松」の周辺に集まる。
家族連れや若いカップルらは、這いつくばるようにして、目を見開きながら、「三つ葉の松」を探し求めていた。ごくたまに発見すると、自分の御守にしたり、家族や友人知己にプレゼントしたりしている。
写真(上)は高野山・壇上伽藍で「三つ葉の松」をさがす参拝・観光客。写真(中)は二つ葉の松葉はいっぱい落ちている。写真(下)は朱色の根本大塔を背景にした「三鈷の松」。


更新日:2019年11月4日 月曜日 00:00

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