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陵山古墳の研究・冊子販売!橋本・近畿最古級の円墳

和歌山県橋本市教育委員会は、近畿地方で最古級の横穴式石室を持つ円墳、同市古佐田の陵山(みささぎやま)古墳についてまとめた冊子「陵山古墳の研究」を発行・販売している。市立あさもよし歴史館の大岡康之(おおおか・やすゆき)館長(学芸員)は「地元はじめ全国の人々に橋本の歴史の奥深さを知ってほしい」と言っている。
陵山古墳はJR・南海橋本駅の北側の丘陵地で、県立橋本高校の西隣の丸山公園内にある。墳丘(ふんきゅう)の直径は約46メートル、高さ約6メートル、濠(ほり)の幅約6メートル。古墳全体の直径は約70メートルもあり、紀の川流域で最大級。
古墳の中央に玄室(げんしつ)=棺(ひつぎ)を納めた部屋=があり、そこへ南東側から入る通路・羨道(せんどう)が続く。明治36年(1903)、昭和27年(1952)、同47年(1972)の3回、歴史研究者らが一部を発掘調査した結果、須恵器(すえき)や土師器(はじき)、蛇行鉄剣(だこうてっけん)、形象埴輪(けいしょうはにわ)などを確認した。
これらの出土遺物から、陵山古墳の築造年代は5世紀末~6世紀初めと推定されている。
橋本市教委の編集・発行冊子「陵山古墳の研究」は、A4判171ページで、うち34ページに羨道や出土遺物などの写真を掲載し、前記概要の詳細説明を綴っている。
橋本の陵山古墳の名は、陵山記(りょうざんき)=天和元年(1681)=に記述されているが、それ以前は不明。本来、「陵」とは「天皇陵」のことで、高野山麓の紀の川筋では、平安時代の公卿・坂上田村麻呂(さかのうえたむらまど)の縁者が居住していたとも言われ、橋本に古代ロマンが漂う。
大岡館長は「横穴式石室のある、わが国の貴重な円墳であることには間違いなく、どなたの棺を納めたのかは、将来の発掘調査を待たねばなりません」と話した。
冊子「陵山古墳の研究」は、500冊限定販売で1冊1500円(税込)。すでに約200冊を売却済み。申込み・問い合わせは橋本市教育委員会生涯学習課文化係(電話=0736・33・3704)、〒648・8585 橋本市東家1の1の1。
写真(上、中)は販売中の冊子「陵山古墳の研究」。写真(下)は丸山公園内にある木々に覆われた陵山古墳。

更新日:2019年10月17日 木曜日 00:00

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