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高野の花たち(224)ママコナ~継子の民話も

ママコナ(飯子菜)は、ゴマノハグサ科ママコナ属の一年草で、やせた乾き気味の林下に自生する半寄生植物です。
イネ科やカヤツリグサ科の植物の根に寄生します。半寄生なので自立も出来、自らも葉緑素を持ち、光合成を行うが、他の植物からも栄養を取り、宿主がいない場合は全体も小さく、宿主がいる場合は大きくなるそうです。
茎の高さは20~50センチになり、葉は対生に生え、枝わかれした枝先に刺状の鋸歯のある苞ができ、付け根に紅紫色の花を多数つけます。
ママコナの花は片側だけにつき、長い筒型で、花冠の下部の唇形の中に米粒が二つ並んでいるように盛り上がっています。この白い斑紋をご飯粒に見たてて「ママコナ(飯子)」と呼ぶようになりました。花期は、7~9月ですが、今年の高野山は例年より気温の高い日が続き、10月上旬に大門から嶽弁天岳に登る女人道でたくさん咲いていました。
似た花にミヤマママコナがありますが、花の根元にある葉のギザギザの有無が見分けのポイントで、‘‘ママコナ‘‘ にはギザギザがあります。
奈良県の民話に「継子(ままこ)の泣き花」があります。昔、継子と実子が母親と暮らしていました。母親は実子ばかりを可愛がり、いい着物を着せ三度のご飯をたくさん食べさせましたが、継子はいつも同じ着物を着て、お腹をすかせていました。
ある日、母親が継子に「ご飯をたくさん食べたのではないか」と聞くと、継子は「いいえ、食べたのは二粒だけです」といって口を開けました。
それでも母親は怒り、継子を一斗釜の中に入れて蓋をして、重しをのせて炊きました。それ以来野原一面に「継子の泣き花」が咲くようになりました。
民話とはいえ、今でいう子への虐待そのもののストーリー。ママコナの花言葉は、「援助」「かいかぶり」です。  (E記)

更新日:2019年10月10日 木曜日 20:00

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